概要
天井とは
- ゲームにおけるガチャ要素に設定された上限
- 構造物内部の上側の面
ここではガチャ・ガシャにおける1.について解説する。
天井システム
天井システムとは、「◯回ガチャを引けば確実に〇〇を入手できる」システム。回数や、何が得られるかはそのゲームによって異なる。
例えばグランブルーファンタジーでは300回引くと、リストの中から任意の装備(+キャラ)を獲得できる。すべて有償石で引いた場合は約9万円。
ガチャには大きくランダムなガチャとボックスガチャに分かれる。このうち、ボックスガチャは箱のイメージで「中に100個入っている(個数は一例)」状態であり、100回引けばすべて手に入る。
しかしランダムなガチャでは100回引いても出現率1%が絶対に出るとは限らない。ゆえに「70万円かけて目的のキャラが出なかった」として消費者庁を巻き込む大問題が起きたこともある。(炎上項目:「アンチラ事件」参照)
いわば上記の悲劇を繰り返さないための救済システムであり、求められる規制でもある。一部海外ではガチャシステム自体が規制されており、天井システムを設ける運営側の自重がなければスマホゲームの衰退に繋がりかねない。
天井システムの例
※2025年1月13日時点 ※複数のガチャが分けられている場合、たいていはガチャごとにカウントが分けられる
- グランブルーファンタジー:300回引くとリストから1つ選択して獲得。カウントはガチャ内容更新のたびにリセットされる
- ウマ娘プリティーダービー:200回引くとピックアップから選択できる
- FGO:330連目でピックアップ対象が出る
- 原神:ガチャによって異なるが80・90連で最高レア確定。ただし選べないしピックアップとも限らない
- ゼンゼロ:同上で80・90連
- NIKKE:200回
- モンスト:なし
- パズドラ:なし 特定のキャラ4体と交換できるシステムがすり抜け爆死を回避できるため「実質天井」と言われている
ガチャ内容が更新される際にカウントがリセットされるものと、恒常でカウントが永続しゆったりプレイでもいつか天井へ到達できるものがあり、ゲームによって異なる。
余談
天井は必須なのか?
実装にはいくつか問題がある。
たとえばモンストは天井なしであるが、これによっては炎上していない。
モンストでは同じキャラや武器を重ねて強化するものではないため1度引ければ良いというとこが大きく、グラブルやFGOのガチ勢は「ピックアップキャラを◯回引いて今のうちに最大開放しなければ」という動機で複数回天井へ到達する必要があり、結果的に天井のないモンストより出費がかさむ。
重ねなくて良いモンストが売上上位をキープしているのはここにも理由があり、モンストで天井を実装するなら「新たにキャラ重ね要素の実装や出現率を下げないとバランスが取れない」「売上が低下し、サービス終了の恐れが出る」とも言えるため、運営・ユーザーともに大きな不利益が出かねない。
天井まで出ないのは運が悪いのか?
結論から言うと出ない確率のほうが倍以上高い。
例えばグラブルでは通常SSRの確率が3%。SSRキャラが多く実装されているため、恒常の場合1種類の出現率は0.002%。ピックアップリストが18の時の個別排出率が0.122%。※
こう見ると「ピックアップが他の50倍以上なのだからすり抜けはおかしい」と考える方も多いが、300回引いて目当ての1種を引ける確率は約 30.67%となる。つまり300連で引けない確率69.33%。
※これはキャラとピックアップが多いためかなり薄まっており、ウマ娘では0.75%、プリコネRでは0.7%などのためちょっと極端な例。フェス中ではSSR率も倍の6%に引き上げられる。