親記事:VTuber
センシティブ
センシティブとは、「敏感」「繊細」「霊感が高い」などを指す言葉である。が、ここでは特にVTuber界隈で使われがちな意味について解説する。
概要
sensitiveは「敏感」「繊細(傷つきやすい)」などを指す言葉である。このことから「繊細な話題」を指すカタカナ語となった。
センシティブな話題とは
VTuber的に言えば「即炎上しかねない話題」と「性的な話題」の2つを指す。
「即炎上しかねない」具体的な一例
「炎上しかねない」は「論争が起きやすい」とも言い換えられる。これは企業側や配信側が特に警戒する「センシティブな話題」である。
- 宗教
- 政治
- 戦争
- 歴史
- 芸術(=歴史と宗教)
- 国際問題
- 暴力
- 差別
- ジェンダー
- 野球
- 時事
これらは「意見が違うととたんに敵視されやすい」話題であり、これに関する発言が原因で過激なアンチ活動が勃発し、引退・転生に追い込まれた配信者も実在する。
ネタとして使われるセンシティブな話題
- きのこたけのこ戦争
- 赤いきつねと緑のたぬきの大戦争
性的な意味
VTuber界隈では主に「性的な意味」が強く使われがちである。
たしかに性は慎重に扱われるべきコンテンツという意味ではセンシティブなのだが、もはや「エロい」という言葉を直接使いにくいからという理由で「センシティブ」に置き換えられている。
センシティブ=エロいになった理由
だいたいTwitter(X)のせい。暴力や性的なものを含めて過激な画像は「センシティブ」に設定して投稿するよううながされ、これを破るとアカウントが規制されるペナルティがある。
VTuberファンで暴力画像を投稿する人はほとんどいないが、VTuberファンでVTuberのエロ絵を投稿・閲覧する人がいるので、センシティブ=エロというイメージになった。
人気コンテンツ
「VTuber センシティブ」はなかなかの人気コンテンツである。
配信者によっては検索候補に「◯◯◯◯ センシティブ」と出てくるほどで、ばーちゃるめがね氏による「センシティブなにじさんじ一週間まとめ」は1万~66万再生を誇るほど。
ただしVTuberは人格と人権ある存在のため、本人へ「センシティブ」などとコメントするのは相手を選ぶ姿勢が求められる(基本NG)。
声
おもに、セクシーな声を出した、性的な単語・話題を話した、外見の話題で「センシティブ」などというリスナーコメントが出やすい。
配信者側からも「ちょっとセンシティブな声出ちゃった」だとか、コラボ相手に「ちょっとセンシティブな声出すのやめてください」など、性的なニュアンスで使われる。
そもそもVTuberの人気要素のかなり大きな部分が「外見」と「声」であり、センシティブ要素の中でも需要はかなり高いと思われる。
外見
見た目が過激な場合も「センシティブ」と呼ばれることがある。露出度の高い衣装や、網タイツ、水着などがその例だ。
男性市場であるため
VTuberは男性リスナーが多い市場であるため、センシティブを売りにしていない女性VTuberでも、初期衣装には男性オタク好みのデザインが多い(ボディラインが出やすく、胸元や腕、脚の露出が目立つなど)。
ホロライブの桃鈴ねねや、どっとらいぶのヤマトイオリは、デビュー時の露出度が低かったが、メインビジュアル変更後には露出が大幅に増加している。

新衣装やコンプライアンス
新衣装では、女性VTuber本人の意向が反映されやすいことに加え、すでに知名度があるため過激な要素を控えめにし、コンプライアンスや一般受けを考慮した結果、露出度が控えめになる傾向がある。一方、センシティブな要素を好む女性Vが露出度を増やそうとする場合もある。
また、ホロライブはかつてエロライブと一部のリスナーから呼ばれるセンシティブな演出もされていたが、企業が大きくになるにつれてコンプライアンスが強化されている。そのため、「にじさんじこれ許されんの!?」とホロライブのメンバーが驚くエピソードもあった。関連:にじホロブル団下スクロール画像
そのにじさんじもホロライブも、昔は女性VTuberのスカートの下が下着だったものから、スパッツに切り替えられている。
逆パターン
AZKiはイノナカミュージックからホロライブへの移籍に伴い、近未来的なデザインから清楚アイドル風のデザインへと大胆にイメージチェンジを果たした。以前の衣装は露出度が高くSF的かっこよさであったが、移籍後はほぼ露出度ゼロの清楚なデザインに変更。その変化にも関わらず、ファンからの支持は高まり、人気を集めることとなった。


メンバー限定配信
普段はある程度普通だが、メンバー限定(有料)ではやや過激になる、というパターンも見られる。これは明らかにビジネスとしてやっているVTuberから、素でやっていそうなVTuberまでさまざま。
メンバーに入ってもらえれば収益になるだけでなく、メンバーしか見られないため、アカウントBANになる確率が低い(諸説あり)という面がある。
ホロライブでは猫又おかゆのメンバー限定配信が恋人のように甘々でセンシティブだとして評判があり、おにぎりゃー(ファン)からの人気が高く、同僚のホロライブメンバーもネタにすることから新規参入の要因にもなっている。
センシティブ特化のVTuber
R15~17レベル露出度の個人VTuber(参考1、2、3)や、そもそもセンシティブが売りの事務所(えもえちプロダクションなど)、活動自体がセンシティブメインのAVTuberも存在する。
炎上リスク
こちらの意味でのセンシティブが炎上につながる事例は見られず、その点だけを見るなら他のセンシティブな話題より安全である。ただし、センシティブな配信内容によって収益化停止やアカウントBANを受ける可能性はあるためこちらのほうが怖い配信者もいるだろう。
センシティブトラップ
センシティブトラップとは、質問コメントによってセンシティブな情報を引き出すセクハラである。※悪用しないでください
胸の大きさを測る(巨乳だとできない)
「胸の前でひじをくっつけられる?」
「まっすぐ立って下向いてつま先見える?」
直球
「何色のパンツ履いてんの?」
こちらはどちらかといえばコメントではなく、女性VTuberが誰かに連絡を取る凸・逆凸配信の時に質問として用意されがちなもの。コメントで言っても確実にスルーされることと、男性VTuberが言うと笑えないので女性VTuberあるあるネタになっている。
センシティブなゲーム配信
リングフィットアドベンチャー

リングフィット アドベンチャー -Switch
運動するゲームであり、本来なら一般的なゲームよりはるかに健康的なのだが、女性VTuberが息を切らしたり苦しそうな声をあげるのが喘ぎ声にしか聞こえないと変態紳士諸君から非常に評判になった。
もっとも有名なのはにじさんじの鷹宮リオンであり、海外にまでその名が轟いている他、にじさんじ、ホロライブ、ぶいすぽなどのリングフィットアドベンチャーセンシティブ切り抜き動画が多数作られている。
一方で、体力自慢なホロライブの風真いろはと、にじさんじの相葉ういはは、最大負荷でも息をきらすことなく、健全アイドルの実力を見せつけている。
バニーガーデン

バニーガーデン
かわいい女の子のいるお店でお酒を飲み会話を楽しむゲームなのだが、上記画像を見ての通りの体型・衣装である上に、注文したお酒を取る時に下着が見える、ツイスターゲームや撮影タイムできわどい姿勢が見られるなど過激。
???「よくこれSwitchで出したな」
VTuberのリアクションが楽しいゲームなのだが、過激すぎたのか配信者が多数いたホロライブとにじさんじではバニーガーデンの配信アーカイブがすべて非公開になった。一方で、あおぎり高校などは残っている。さすがである。
関連ワード
NSFW(Not Safe For Work / 職場閲覧注意)
日本のVTuber界隈ではあまり使われないが、海外では一般的。こちらも性的な意味でのセンシティブにニュアンスが近い言葉。ノットセーフフォーワーク。職場で見るのは安全じゃないものという意味で、R12~くらいのものも含む。
現代社会では職場で水着グラビア見るだけでもけっこうやべーやつである。
職場の休憩時間の動画閲覧が自由な職場でも、露出の高い衣装や谷間が見える衣装のVを見るのはやや慎重になったほうがいいかもしれない。
関連リンク
親記事:VTuber
関連?:にじさんじ ホロライブ 猫又おかゆ ぶいすぽ 葛葉 健康器具※
※健康器具とは、電動マッサージ器系の振動・吸引道具のことである。「ゲームで負けたら健康器具をつけたまま次のラウンド」など。

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