軽い考察が入ってるんですが、考察が軽すぎてあらすじとちょっとした感想にしか見えないかもしれません
ディアロスとは
ディアロスはプレイヤーが円卓に行った時に話せるようになる男性NPC
「ホスロー」という貴族家系の高貴な身分であるらしく、しかし身元も不確かなプレイヤーに対してもそれを(あまり)ひけらかさず対等であろうとするような言動が見られる
従者を探している
初めて会った時、彼はいなくなった女性従者を探していた
「あのおてんばめ」と、従者は親しい幼馴染っぽい感じ
年代も近そうだし、恋愛感情で好きだったのかもしれないと思う(これについては根拠なし)
従者の死
ディアロスが従者を見つけた時、彼女はすでに死んでいました
生きている姿は見られなかったけど外見からしてかなりの美人っぽい
死ぬ時のポーズまでこんな美しいことある?ってくらい
ディアロスは復讐を誓い「ホスローは血潮で物語る」という家訓を口にします
復讐
かならず復讐すると誓ったディアロスのところに、わざわざ犯人側から勧誘してきたらしい
ディアロスはその誘いに乗り、敵のアジトへ乗り込んで目に物見せてやると意気込みます
この辺りでなんかちょっと違和感を覚えました
なんというか、声や態度からいまいち復讐心を感じない
結果的に予感は正しかったんだけど、意志が弱そうな感じ
背律者へ
血の指の拠点である火山館に到達していたディアロス
ここまで来るのはそこそこ大変なので、ストーリー的に猛者って感じはしなかったけど実力は確かなんだと思う
しかし火山館の主人であるタニスさんの言葉巧みな説得によって、ディアロスはあっさり復讐をやめてしまう(本人的には苦悩の末の決断)
ディアロスに効果的だったのは「英雄」という単語で、「英雄になるならば血に汚れた道をいかねばならない」という言葉に彼は乗ったんです
従者に悪いとは思いながらも、きっとわかってくれると自分を納得させる
家名の誇りとコンプレクス
ディアロスは「ホスローは血潮で物語るのだ」という家訓をよく口にするんだけど、周囲にはとことんまで侮られていた様子
侮られていたのではなく、実際に無能だったという可能性も無くはない
確かに器の小ささはすでに見えているものの、火山館まで到達するなどといった能力はすでにかなりの実力者だと思う
苦悩
しかしこの後、血の指として褪せ人を狩り続けたものの英雄への道筋は全く見なかったらしい
「復讐を止めてまで同胞狩りに手を染め、なんの成果も得られないなど私はただ家名に傷をつけただけではないか」と苦悩
他者を狩れるだけの強さはあるみたいなんだけど、やっぱり軸のブレない内面の強さは英雄と呼ぶには脆すぎる感じがする
フーテンのパッチからも「覚悟が足りない」と評価されています
壺師へ
姿を消したディアロスは、その後、生き壺が暮らす壺村で生き壺の手入れなどを行う壺師になる
生き壺の小壺(NPC)曰く「壺師はつるつるした手の人しかなれない」らしく、ディアロスが周囲から侮辱されていた「戦士のものではない、生白い手」は壺師として最適だったらしい
プレイヤーは手がつるつるじゃなかった
あれだけ激しい戦闘をし続けていて手がつるつるってあり得んと思う
密猟者の噂
密猟者が各地で生き壺を襲っているらしい
私が1プレイヤーとして遊んでいる限り、生き壺が襲ってくるから反撃する感じで無抵抗な壺を攻撃することはほとんどないんだけど、世の中には生き壺狩りの密猟者がいる…素材目当て?
壺村は辺鄙で、プレイヤーも祝福の転送がなかったら帰れないだろって場所にあります
でもプレイヤーとディアロスがたどり着けたように密猟者も来たのか、あるタイミングで壺村へ行くと小壺以外の生き壺が全滅していて、ディアロスも倒れてます
壺村の英雄
ディアロスは死ぬ間際に「壺たちは無事か」と聞いてきて、ここで選択肢
無事だと答えれば、壺を守れたことで少し満たされたように息を引き取ります
世間一般の人間たちに認められる英雄ではなかったかもしれないし、小壺以外の生き壺は全滅したっぽいけど、命懸けで密猟者を倒して小壺ひとりだけでも守ったディアロスは英雄だと思う
選択肢で「守れなかった」と答えると、「私は最後まで…」と、自分の無能さに打ちひしがれた様子で息を引き取ります
2度とこっちの選択肢選ばん
兄はディアロスを愛していた
このシナリオでは主人公が火山館の一員として褪せ人狩りをするわけですが、そのターゲットにお兄ちゃんが指定されます
ディアロスも使ってたムチ状の武器を、お兄ちゃんは二刀流してた気がする
兄の装備には「弟が無能だったから、弟を愛することが許された」「火山館から誘われたが、自分の手はすでに血に塗れているし、自分を英雄だとは言わない」と読み取れることが書かれています
弟を見下してたって意味じゃ無く、弟が自分と権力や立場争いをするような関係性じゃなかったら兄弟でいられたっていうニュアンスに私はとらえました
火山館からの誘いに関しては即答で拒否ったらしい
周りから英雄と呼ばれるかどうかはどうでもよくて、兄は自分がなすべきことをなすと自分で決めて自ら行動をしているっていうことがよくわかる
そしてそれがディアロスと兄との絶望的なまでの差
血の指に復習しようとしていたのに、血の指の言葉で揺らいでしまう英雄の在り方しか持っていなかったディアロス
昔どこかで聞いた言葉ですが「愚者は長く考えたことを簡単に変えてしまう、賢者は決めたことを貫き通す」というものがあります
ディアロスの歩む道の変え方は臨機応変では無く「流されている」という印象で、軸がブレまくっているので自分を侮ってきた人間たちに英雄と認められることはどの未来でも存在しえなかったと思う
「家名」「英雄」「ホスローは血潮で物語る」という言葉に踊らされっぱなしだったっていう印象です
死亡後の結末
生き壺の戦士は、自分の壺の体の中に戦士の死肉を詰めることで強くなれるらしい
ディアロスを好きだった戦士を夢見る小壺は、ディアロスの体を自分に詰めてました
生き壺はピンキリで、道中に現れる大小の雑魚壺、鉄拳のアレキサンダー、小壺の他に、ダメージを一歳与えられない無口な闘技場番人みたいな超巨大壺までいます
アレキサンダーはラダーン戦でひび割れ、その後に再び自分を鍛えて最後に主人公に挑戦して砕け散りますが、超巨大壺という存在がいる以上、小壺もアレキサンダーを遥かに凌駕する可能性は残されていると思う
壺のサイズが生涯変わらないという可能性も考えられるけど、生まれた時から巨大と考えるより成長や脱皮や体の引っ越しみたいなもので大きくなっていくほうがイメージしやすいなと思う
ディアロスは、女王マリカの同族だった
ディアロスのイベントを完走して、小壺に体を貰われると「稀人のルーン」を入手できます
「稀人のルーン」は、わざわざ黄金のルーンや王者のルーンと分かられた特別なルーン
「稀人は、かつて狭間の外からやってきた女王マリカの同族であるという」
そんなフレーバーテキストがあります
族、ということはディアロスだけでなくホスローの一族がそうなんでしょう
貴族的な身分の高さがあるみたいでしたが、マリカの同族と言われてるのが大きそうです
ディアロスのことは割と好き
私は彼のことがちょっと好きです
情けなさはあるけど彼なりに努力して苦悩して最後には命懸けで戦って
歴史に残る英雄の器ではなかったかもしれないけど、できる限りのことをやって、小壺一体が精一杯だったとは言え生き壺のため密猟者を相討ちになってみせた
実際にディアロスほどのことを成し遂げられる人間ってそうそういないと思う
それだけすごいことをしていながらも、人間的弱みがたくさん見える彼のことは割と好き
エルデンリングのNPCは軸がブレない人ほど壊れてたり外道だったりもするので、むしろちょっと弱みがある人の方が優しかったり人間味が強くて共感しやすいです
周囲から侮られ心折れながらも最後まで戦った彼はかっこいいと思う
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