【創作会話】天才博士女子と弱気助手男子

創作/二次創作

ファンタジーレベルの発明や製薬をする天才博士(女子)と、自分に自信がなく人と関わるのが苦手な助手(男子)の日常会話です。

時系列の問題で、見出しと内容に不一致があります。

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発明しました

博士「惚れ薬つくったの。…飲んで?」
助手(博士、それ告白してるのと同じです…!!)

博士「助手くんの電話番号がわかる装置を作ったよ」
助手「普通に聞いてくださいよ!こ、断りませんから!」

博士「助手くんの検索履歴がわかる装置をつくったんだけど、使ってい「ダメです!」

助手(勇気を出して聞いてみよう…!)「あの、博士って僕のこと、その… 好き…なんですか?恋愛的な意味で…」
博士「… … 透明化措置〜」
助手「消えた!?」

博士「服が透けて見えるメガネを開発したんだけど、欲しい?」
助手「え!?…え…!?」
博士「いらない?」
助手「え、えと…何に…使うんですか」
博士「何かを隠し持ってても丸見えだよ〜 助手くんは何か隠し持ってるかな?」
助手「あ、ちょ、待ってください!」
博士「…あ… ……」
助手「…消えた!?」

博士「中が絶対に見えないスカートを開発しました。ぱっと見不自然ではないのに、下着などは見えません」
助手「スパッツじゃだめなんですか?」
博士「夏は暑いし…見せるわけでもない着衣にかかるお金や手間をかけるのはやだ。あたし以外にもこれが欲しかった人はいると思う」
助手(スパッツより安く量産できるのかな…)

博士「私と瓜二つなロボを作ったよ、どっちが人でどっちがロボか、わかる?
助手「こちらが博士ですよね?」
博士「わ、なんでわかったの?よくできてると思ったのに
助手「ロボ博士さんは先月くらいの博士をモデルにしていませんか?髪を切る前の…あっ、いや、えっと」
博士「髪って…毛先を整えただけなのに、よく覚えてるね〜」
ロボ博士「さすがあたしたちの助手さんだね」
助手(また気持ち悪がられそうなこと言っちゃったのに、博士は本気で感心してくれるんだよなぁ…)

助手「博士に作れないものはあるんですか?」
博士「えーっと〜 …思いつかない」
助手「なんでも作れる?」
博士「そうかもしれないけど、そうじゃなくて、思いついてないのはつくれない。思いついてないのは、作ろうって思ってないから」

博士「”とっきょ”ってなに?」
助手「今すぐ学びましょう、特許!」

ロボさんも加わった日常

博士「助手くん、おなかすいた」
助手「今日のおやつはブリオッシュですよ」
博士「いいね、悪い娘にでもなった気分」

助手「ロボさん、おまんじゅう作ったんですけど食べます?」
ロボ博士「わぁい」
助手「ロボさんって髪とか爪伸びないんですね。食べたものはエネルギーになるんですか?」
ロボ博士「してるよ、人と違って全部エネルギーにしちゃえるからトイレも行かなくて良いの。あと、傷ついた場所とか、切れちゃった髪が元通りになるまでは伸びたりとかもするよ」
助手「じゃあ、お菓子ばかり食べてたら甘い髪になるんでしょうか」
ロボ博士「あは、なるかもー」

博士、風邪をひく

博士「うぅ…たすけてじょしゅくん…」
助手「大丈夫ですよ、そばにいますから。あたたかくして寝ていたらきっとすぐ熱が下がりますから」
ロボ博士「ちょっと風邪薬つくってくる!」
助手(風邪って毎回原因になる菌だかウイルスが違うから、風邪薬は作れないって聞いたことがあるような…でも博士なら…)
後日
博士「なおった!」
助手「ロボさんすごい!」
ロボ博士「えへん」

助手「風邪薬、世界に発表しないんですか。助かる人がすごく多いと思うんです」
ロボ博士「…えっと…」
博士「パパとママが言ってたの。あたしの発明はすごいけど、世界を変えちゃうから、皆がそれを手にした後に世界がどうなるかを完全に想像できないなら、発表しない方が良いと思うって」
ロボ博士「ダメとは言われなかったけど、たぶん、風邪薬は大人の人たちがいっぱいケンカしたり…働けなくなったり、もしかしたら死んじゃうかもしれないの」
博士「だから、あたしがそういうことが起きないようにできる子になるまで、装置や薬は言えないの」
助手「そう…ですか…」

助手「博士、ロボさんは風邪引くんですか?」
博士「ひくよー」
助手「ひくんだ…」
博士「風邪をひかないようにするとコンピュータウイルスに弱くなって、コンピューターウイルスの影響をゼロにすると風邪をひくようになっちゃうの。風邪の方が、ロボちゃんがロボちゃんのままいられるかなって」

助手君のあれこれ

ロボ博士「助手さん、博士みなかった?」
助手「書斎に行ってます。そういえば、ロボさんはSF映画みたいに自分がオリジナルになりたいとか考えたことはありますか?」
ロボ博士「ないよー 博士のことが好き、助手さんが好き。人間じゃないとか博士に作られたとか、それもぜんぶあたし。あたしはあたしが好きだから」
助手「なるほど、ロボさんはアイデンティティを外に依存していないんですね」
ロボ博士「そうそう、あいでんててーがね」
助手(ロボさんは見た目も声も性格も博士と同じなんだけど、なんだか雰囲気が違うなぁ… …あれ?僕のことも好きって言われたような…)

助手「…」
博士「助手くーん、攻撃衝動を軽くするメガネっていうのをつくってみたよ〜」
助手「あ、博士。でもこの研究所には攻撃的な人なんて… え?僕ですか?」
博士「つけごこち、どうかな」
助手「…らくに、なりました。どうして、わかったんですか?」
博士「あ、装置は使ってないよ。でも、助手くんが自分の心を責めつづけちゃってるのは時々わかるんだ。もしかしたらそれは助手くんに必要なのかもだけど、もうムリってなっちゃいそうに見えたから。」
助手「ありがとう…ございます…」
博士「ママとパパはね、泣いちゃうのははずかしいことじゃないよって言ってた。かなしいとかつらいって気持ちを、ちょっと洗い流してくれるんだって。助手くんは泣くのへたっぴだから、泣き虫なあたしが上手な泣きかた、教えたげるね」
助手「…」
博士「いっぱい泣いて、寝ちゃってもいいからね」

ロボ博士「助手さん、今日はちょっとスッキリした顔してるね」
助手「あ、ロボさん。昨日のこと聞いたんですね」
ロボ博士「昨日?それは知らない。でもよかった、助手さんが自分で自分のことをいじめてるのかなって、いじめなくなる装置つくろうか考えてたんだ」
助手(やっぱり、ロボさんも博士なんだなぁ…)

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頭に浮かんだ言葉を適当に羅列しているページで、創作を含みます。

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