【ショート雑記】ニーアオートマタは皮肉が詰め込まれた物語【ネタバレ】

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※ゲーム版です。アニメとは違うかもしれません。

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メインキャラクターたち

2B

処刑モデルとしては優しすぎた。

性格的には、2BやA2への殺意が高く冷徹な9Sのほうが間違いなく向いてる。なのに9Sは戦闘能力的にエキュスキューターには向いていないという。

※「9Sが冷徹」というのは、敵や機械生命体に対して。

9S

登場キャラの中で最も機械生命体を見下していたが、9S達アンドロイドはもともと機械生命体を利用して作られていた。

また、愛が最も歪んだキャラでもあり、大好きな2Bを殺したい。人間が憎いのに、人間に愛されたくてたまらないプログラムから逃れられなかった。

エンディング選択肢では、見下していた機械生命体アダムとイヴと共に逝く。

アダム

めちゃくちゃ人間に興味を持っていて、自分と弟に「アダムとイヴ」なんて人類始祖の名前をつけてしまう。

しかし「人の死を理解したい」欲求から、ある意味で死を歓迎するような死に様を見せた。

「知的欲求のために自分の死を喜ぶ」のは、どちらかといえば人間らしからぬ感性。人間を最も理解できていない存在だった。

イヴ

人間なんてどうでもいい。むしろ見下してさえいる。

しかし「戦うのは好きだけど兄ちゃんと一緒に遊んでいたい」「大好きなお兄ちゃんを殺した2Bたちを絶対に許さず激昂する」など、登場キャラの中で最も人間らしい感情を持っていた。

パスカル

2Bの選択肢によって記憶を消してあげると、大切に守っていた身近な機械生命体たちの体を「ガラクタがたくさんあった」と売ってくれるようになる。

趣味の悪さでは最も印象的な展開。望み通り、破壊してあげたほうがよかったのかもしれない。

ポッド

消滅する気で決め台詞を残したのに生き残る。

機械そのものなのに「恥ずかしい」という感情まで覚えた。

もう一体の「生きるとは恥を重ねることだ」は名言。

その他

哲学機械生命体

なぜ生きているのか考えすぎた結果、自殺する。極めてネガティブ気質の人間らしい。

教信的機械生命体

カルト宗教ストーリーあるあるな「死は救済」と襲いかかってくるタイプの集団。周囲を救わなくていいので、自分たちだけを救って欲しい。

他にも……

友人殺しの犯人探しを依頼した結果、自分が犯人であり辛い記憶を消していたことが判明(彼女は2Bと同じ処刑モデルだった)。ショックでひゃっはー的サイコパスキャラになってしまった。

情のない哲学者機械生命体(前項とは別のやつ)を愛してしまい、振り向いてもらうため美しくなろうとアンドロイドを殺して着飾り続けた狂気の機械生命体ボーヴォワール。哲学者機械生命体はそもそも恋愛や美に無関心であり、ボーヴォワールの努力と狂気はまったくの無意味だった。

そもそも、キャッチコピーが「命もないのに、殺し合う」

「命もないのに、殺し合う」、皮肉でしかない。

私が知る限り「コンセプトが皮肉」というのは聞いたことがないけれど、ニーアオートマタを一言で表すなら「悪趣味」でも「悲惨」でもなく「皮肉」がしっくりくる。

「確かに!」と感じる既プレイヤーやアニメ視聴者、あるいは「知らなかったけど興味出てきた」という方がいたらうれしい。以上、ゲームをプレイしてからずっと語りたかったことでした。

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