現在この記事には主に原作のネタバレが含まれています。原作・コミックス・アニメ未見の方は各自自衛をおすすめします。
『外れスキル《木の実マスター》~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~』とは
『外れスキル《木の実マスター》~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~』(以下、木の実マスター)とは、「小説家になろう」サイトで公開されたライトノベルと、それを原作としたコミックス、アニメである。「小説家になろう」ではR15 残酷な描写ありと記載されている。
略称は「木の実マスター」または「外れスキル<<木の実マスター>>」。
原作者ははにゅう氏。木の実マスター以外にも『チートスキル『死者蘇生』が覚醒して、いにしえの魔王軍を復活させてしまいました〜誰も死なせない最強ヒーラー〜』や『外れスキル《スライムキラー》~スライムにしか勝てない無能と追放されたけど、いつの間にか世界最強になっていた。え?突然変異で最強になったスライムたちを倒せるのは俺だけしかいない?~』などを連載。『チートスキル『死者蘇生』』は書籍化・コミカライズしている。
媒体による違い
原作をすべて読みましたがアニメに知らないキャラがめちゃくちゃいるし知らない話があるなど、かなり変わっている模様。また、コミカライズとアニメでも展開が異なり、1話でレーナと再会するなど調整がなされている。
- 例
- 原作主人公のパーティー名に言及なし→コミカライズでは「未完の輝き(ルクセリア)」
- 原作では主人公が助けに入る→コミカライズでは敵を押し付けられる
- 原作ではレーナが再会時からフレンドリーかつソロ活動→コミカライズでは再会時にSランクパーティーにおり、ライトへ冷たい目を向ける→アニメでは一人で登場し、ライトへ冷たい目と言葉を向ける
当記事で明言のないものはほぼ原作基準である。
ストーリー概要
冒険者や魔物がいるファンタジー世界。
この世界では「スキルの実」を食べることでランダムにスキルを得ることができる。スキル内容は『剣聖』のような伝説の冒険者になれるものから、『木の実マスター』などという農作にしか役立たない(冒険者としては)大外れのスキルがある。(なお冒険者と農民では収入に数千倍の差がある。(コミカライズで明言))
ただし、「スキルの実」は2つ以上食べると死ぬ。
主人公ライトは冒険者を夢見ており、良いスキルを期待したが前述の『木の実マスター』を引いてしまい絶望。一方で幼馴染のヒロイン レーナは10年に1度の『剣聖』を引き当てる。
レーナは落ち込むライトに「一緒に木の実を育てよう!」と寄り添うも、「『剣聖』のようなスキルを持つ者が国に貢献しないのはありえない(意訳)」との強制力により、ライトと離れることを余儀なくされてしまう。それでもレーナは「待ってるから」とライトへ声をかけ、冒険者となった。
レーナが恐るべき速度でSランク冒険者になったのを尻目に、ライトは細々と木の実栽培でわずかな金銭を得ていた。ライトはアイラという少女の面倒を見るよう頼まれており、慎ましい同居生活を送る。
ある日、アイラの作ってくれた料理に「スキルの実」が入っていたため、ライトは2つ目の「スキルの実」を食べてしまう。「スキルの実」を食べたものは死ぬ。だからこそライトはいくら残念でもスキルガチャをできなかったのであり、「アイラに「スキルの実」のことを説明していなかった自分が悪い」と彼女を責めずに死を受け入れた……つもりであったが、ライトは死ななかった。
アイラも「スキルの実」を食べたことでスキルが発現。その能力は「相手のスキルの詳細を見られる」ものであり、ライトのスキルが2つあることと、「木の実マスター」は「どんな木の実の毒も無効化できる」ことを確認。
ライトの2つ目のスキルは『剣神』。
外れスキルと思われた『木の実マスター』は「スキルの実」の1つ制限すら無視するチートスキルであり、2つ目で即座に『剣神』スキルを得たことで一気に強大な戦闘能力を得た。
こうしてライトは念願の冒険者になり、ルーキーとは思えぬ成果をあげる。しかし再会したレーナの態度は別人のように変わっており、ライトへ冷たい目を向けるのだった。
キャラクター
※この項目は原作準拠であり、アニメ・コミカライズ版と異なる可能性があります。
ライト・アンダーウッド
声優(CV):永塚拓馬、(幼少期)衣笠晴香
概要
冒険者にぶつかってしまうシーンでは「どこに目つけてんだ」と言われ「当たってきたのはお前の方だろ」と強気な姿勢を見せる(もし後述の『剣聖』スキルを持つ前だったら同じ態度をとれたか疑問があるため、精神的な若さを感じさせるシーンでもある)。
アイラによって相手のスキルにデメリットがあることを知るも「お前のスキルは外れだとわざわざ伝えに行くほど、性格はひねくれていない。」という親切とも不親切ともとれる考えでスルー。自分で気づいたほうが相手のためだとも思っている模様。
しかし当然のように人助けをしたり、強いモンスターを討伐して驚かれてもイキらないなど、性根は善良な模様。ただし絡んできて暴力を振るおうとする大男の腹に「当分起き上がれないだろう」というレベルで力いっぱい杖を押し込む、場合によっては文字通り問答無用で殺すなど、悪人には厳しい。
スキル『木の実マスター』
男性主人公。冒険者を夢見ていたが、生涯で1つしか得られないスキルで戦闘に無関係な『木の実マスター』を引いてしまい絶望する。
しかし『木の実マスター』は「スキルの実」による死すら防ぐチートスキルであり、「スキルの実」を複数食べられるため、無事だったどころか『剣神』スキルを引き当て一気に冒険者顔負けの戦闘力を得る。
ただし「スキルの実」を食べた際の負担はゼロにならないらしく、頭痛がする。緊急事態に複数食べた時には翌日になってもレーナたちに体調不良を心配された。本人はさらに「明日には治ってるくらい」と、回復に2日を要している。
しかも世の中には自動発動する外れスキルがあるため、それが「防御力の著しい低下」などであれば冒険者生命どころか一般人ですら命が危うい。さらにスキルが複数あるために熟練度を上げにくいというデメリットも大きい。(後述あり)
市販していた木の実に「珍しい木の実だな」と言っていることから、木の実知識は本人依存のままであり、木の実鑑定眼のようなものはないらしい。
最初から発覚していたのは「木の実の成長を促進させる」という地味なものだが非常に役立つものであるばかりか、成長と交配を繰り返せば品種改良や新たな木の実を生み出せる可能性すらある。
スキル『剣神』
スキルが発現した時点で、修行などをすっ飛ばしてとんでもない戦闘能力が得られるらしく、ただの農民に過ぎなかった状態から初クエストでベテラン冒険者でさえ勝負を避けるオーガを討伐する。
しかしながらレーナと初めてのクエストに赴いた際にはレーナのほうが強い様子であり、オーガより格下のゴーレム戦では『剣神』を使わず「スキルの実」に手を出すなど過信はできない様子。やはり本人の練度も重要らしい。
下記はスキル熟練度がほぼゼロの状態のステータス補正の一部である。
- 《剣を手にした時の攻撃力上昇》
- 《剣を手にした時のジャンプ力上昇》
- 《剣を手にした時のスピード上昇》
- 《剣を手にした時の空中制御向上》
- 《剣を手にした時の精密性向上》
- 《剣を手にした時のスタミナ上昇》
- 《剣を手にした時の自然治癒力上昇》
- 《剣を手にした時のバランス感覚向上》
- 《剣を手にした時の腕力上昇》
- 《剣を手にした時の脚力上昇》
- 《剣を手にした時の瞬発力上昇》
- 《剣を手にした時のテクニック上昇》
- 《剣を手にした時のコントロール上昇》
- 《剣を手にした時の命中率増加》
- 《魔法耐性大》
- 《炎属性耐性小》
- 《光属性耐性小》
- 《闇属性耐性小》
- 《水属性耐性小》
- 《雷属性耐性小》
- 《氷属性耐性小》
- 《土属性耐性小》
- 《風属性耐性小》
- 《毒属性耐性小》
- 《魔属性耐性小》
- アイラの目には、他にもまだまだ湧くように効果が表示されている。
ただしコミカライズ序盤ではアイラが「肉体の防御力が上がるわけではないです」と警告している。耐性と防御力を別枠で考えているのか、設定が異なるのか、ライトとアイラのスキルが向上したのかは不明。
レーナからはスキル熟練度ほぼゼロの状態で「総合的な強さは私以上だと思う」と言われており、それは他のスキルを含めているであろうことから、剣の腕だけならパーティーを組んでまもなくの時点では及ばない模様。ライトも「レーナみたいに使いこなせてない」と話している。(ライトとレーナはお互いに「総合力で言えば相手が上」と思っている様子)
『剣神』はパワータイプであり、『剣聖』はスピードと美しさタイプ。しかし「『剣聖』を使いこなしているレーナ」にわずかに及ばない程度である「熟練度ほぼゼロで張り合える『剣神』」はやはりスキルとして上のようだ。
そしてライトは別のスキルも使えるからこそ『剣神』に頼らないため、『剣神』の熟練度が上がりにくいという弱点を持つ。『剣神』は常に使っているようなものではあるが、序盤の作中では『睡魔』や『白刃抜刀』を真っ先に頼る傾向が会った。一般的な冒険者は1つのスキルに頼らざるを得ないので、当然スキルの熟練度が上がりやすい。レーナも『剣聖』一本だからこそ、三ヶ月の先輩という以上に熟練度の差を生み出している。
さらに複数のスキルを持つ冒険者なんていないので、経験によるアドバイスはほぼ不可能。スキルの影響がでかい+経験も重要な世界であるため、過酷な道であると同時に、これからどれほど強くなるか検討もつかないということでもある。何千という冒険者を見てきてその人の限界を予想できるメノアも、ライトの未来に期待を膨らませた。
スキル『虫耐性』
自分だけでなく「半径十メートル以内には虫が入ってこれなくなる」。ここで言う無視は、レーナの「えっと……ゴブリンとかスライムとかがいて、特に虫が多いみたい」発言から察するに虫系モンスターが近づくことさえできないというスキルと思われる。
スキル『猫寄せ』
猫に懐かれやすくなる。うらやましい。
スキル『睡魔』
白いモヤモヤを発生させ、それを吸った相手を眠らせる能力。レーナとライトが「戦ったら死ぬ」と断言する邪龍を眠らせられるほど強力。ただし睡眠を取らない種族を眠らせることはできない。
スキル『白刃抜刀』
3つの実を一気に食べたことで発動した『白刃抜刀・防』『白刃抜刀・瞬』『白刃抜刀・堅』。名前は似ているがまったく別のスキル。
剣を収めた状態で抜刀時に使用。そのため多対一では使えない単体戦闘特化のスキル。
「効果がぜんぜん違う」らしく、どの行動がどれなのかは作中ではっきりしないが「一回の抜刀で同時に発動する」上に「『剣神』のスキルが上乗せされる」。
鞘に納めて溜めを長くすればするほど、攻撃時の威力とスピードが上昇する。剣は有効ではないと言われているゴーレムをやすやすと切り裂いた。かなりの集中力を使い、疲労を伴う。
スキル『攻撃狂化』
対象の攻撃力が上がるが効果が強すぎて暴走する外れスキル。しかし使いようはありそうだ。
外れスキルエピソード:ヴァンパイアにとって自分の一部であるはずのコウモリが暴走してヴァンパイア自身を殺した。
アイラ・ローレンス
声優(CV):三川華月
概要
ライトの家に居候する少女。
慣れるまでは怯えた様子であったなど何か過去がある様子だが、ライトは「聞かれたくないかもしれない」とあえて聞き出さずに見守っている。
「スキルの実」を「美味しそう」という理由で料理に入れるなど、幼いからかちょっと危うい子である。不味かったらどうするんだというのもあるが、2つ以上の「スキルの実」を入れていたらライトはともかくアイラは死んでいたため、かなり危険な行為だった。ライトが「自分が「スキルの実」を食べたら死ぬ」と発言した際に「アレルギーでしたか!?」とリアクションした通り、その可能性も考えられる(とはいえ、現代社会ですらアレルギーに理解のない人がいることを考えると、ファンタジー世界の少女に求めるのは酷だろうか)。
魔物から討伐の証(相手の体の一部など)を得ることに最初は抵抗を示すが、それが収入、ひいては美味しいご飯につながるとわかると受け入れる現金なところがあるばかりか、ライトに褒められたいがためにオーガの耳を自主的に採取するなど、幼さゆえか残酷さも持ち合わせている模様。
次項のスキル『鑑定』にて詳しく記載するが、アイラがいなければ何度でもゲームオーバーになっていたであろう超重要な存在である。事実として「邪龍のヤバさを指摘されなければあの時点でライトとレーナは死んでいたかもしれない」「決して足手まといなんかではない。むしろ、いてくれないと困る場面が多いくらい」と評価されている。
スキル『鑑定』
相手のスキルとその内容をメリットだけでなくデメリットまで確認できる。アイラに言われない限り、スキルを得た本人もそのスキルの強みと弱みを明確に自覚できないため、その重要性は凄まじい。もしかすると『木の実マスター』のように、外れスキルと呼ばれているものがチートスキルだと発覚する可能性もある。
ライトはスキル取得時にスキル名だけを認識し、アイラに言われるまで内容をまったくわかってない描写がたびたびあり、これではいくら神スキルを得てもアイラがいなければ使うことすらできない。
これは人間の持つ「木の実で得たスキル」に限らず、種族の持つ「種族スキル」も見抜いている。またライトの「無限にスキルが得られる」能力と異常に相性がいい(ライトには自分に発現したスキルの名前のみがわかり、効果も使い方もわからない)。
鑑定できるのはスキルのみでなく、強さやアイテムの真贋に至るまで可能な描写がある。遠目からでもスキルは確認可能。足跡を見てそれが何のものか(ゴブリンなど)、最近なのか古いのかも見抜ける。アイラに狩りや冒険者の経験がないことを考えると、これも『鑑定』の能力だろう。
また、見ただけでは気づかなかったことに触れてから気づいた描写もある。触れることもスキルに影響があるのか、これはスキルに関係なく触れて気づいただけかは不明。
作者より「鑑定の精度だけで言えば聖女より上」と明言されている。(精度以外も上に見えるのだが、聖女は聖女で強みがあったのだろうか?)
ヒロインとして
健気妹系。主人公とレーナのことが大好きな良い子で大人しめで控えめな性格。とはいえ年齢相応に幼い無邪気さももっている。
戦闘能力がないためしばしば守られ系ヒロインの立場にもなるがいずれもアイラの非によるものはなく、アイラがいなければ主人公たちが死んでいたり街が壊滅していたりするシーンが何度もあるため、戦場に同行する戦闘できないキャラにもかかわらずヘイトは集まりにくいだろう。
レーナ・フローリア
声優(CV):Lynn
概要
ライトの幼馴染の女性。
冒険者を夢見るライトと共に行こうと思っていたが、ライトが冒険者に向いていない『木の実マスター』、自分が10年に1度の『剣聖』を引いたことで、自分だけが冒険者になることを余儀なくされてしまう。
原作では史上最速でSランク冒険者になったにもかかわらず、再会したライトや初対面のアイラとすぐに明るく接しており、基本的には善良な様子※。にもかかわらず「知らない人とは合わなかった」とソロ活動しており、集団行動が苦手か、あるいは主人公周辺の人物としか打ち解けにくいのかもしれない。※アニメ1話ラストと原作でかなり態度が違う。上画像の冷たい目線は再会時のもの。違いは余談にて記載。
当初は「そのスキルがあるんだから」という理由でなかば強制的に冒険者にされるという気の弱さが見えたが、再会時には「私の仲間なのに、他人が文句を言ってくる方がおかしいんだから」と強気な一面を見せた。
スキル『剣聖』
10年に1度の逸材。英雄になる可能性が確定レベルで高い戦闘能力を得る。史上最短でSランク冒険者になったことから、チートレベルのスキルと思われる。
完全にスキルだよりなわけではなく、危機の察知能力が天才級らしく、『剣聖』のスキル熟練度も高い。
『剣神』はパワータイプであり、『剣聖』はスピードと美しさタイプ。しかし最初の一撃が入ってしまえば全ての攻撃がヒットするほどの連撃を放つ。
ヒロインとして
全肯定系成績優秀幼馴染。超エリートなのに主人公を全力で認め、自己肯定感あげてくれるタイプ。
明るく積極的で発言が多く先輩のレーナと、自分からは出しゃばらないライトという違いもあり、ときどきこっちが主人公かもしれんという印象さえ与えられる超ヒロイン。守られ系ではなく共に戦う系。
また、大切な人を害する者であればその生命を奪うこともいとわない。
ナノ
ヴァンパイアの少女。
彼女に敵意は無くヴァンパイアの種族スキルで死なない(蘇生する)が、痛みはあるため冒険者に殺されないよう襲われたら反撃の形で死なせている。
初対面時は仲間になるのではないかというくらいにやんわりフレンドリー&いいキャラをしていたが、別れの際には「バイバイ。もう来ないでね」と辛辣だった。ライトは彼女を2度も殺したのだから当然ではある。
聖女
声優(CV):大原さやか
概要
聖職者かつギルドの権力者。「スキルの実」を食べさせ、スキル内容を鑑定する業務も担当している。
外れスキルを持つ相手には辛辣である上に、『剣聖』スキルを持つレーナに対しても冒険者になることを強要したり、身の危険を感じて邪龍から引いたレーナに「せっかくなら倒してくだされば良かったのに。」と無責任に言い放ったりするなど嫌な人。
※邪龍は『鑑定』スキルを持つアイラが、レーナとライトがいてなお「あの化け物を一人で倒すことなど不可能だ。むしろ、生きて帰れただけで褒められてもおかしくない。」と断ずるほどである。
レーナ視点では「聖女は期待しすぎている。《剣聖》の能力を、自分が目覚めさせたのだと信じている」らしい。別に「スキルの実」は聖女がいない場所で食べたアイラが『鑑定』を獲得していることからもわかるように、聖女の存在など関係がない。
レーナへは期待の押し付け・失敗時の冷たい言葉・相性の悪い仲間をあてがうなど独りよがりの極み。さらに「農民にまともな人間なんていませんから」などとのたまう。また「Fランクの冒険者など見捨てろ(意訳)」など、常々人命を軽視している。そればかりか都合の悪い人間を殺害しまくるなど魔物以下の腐れ外道である。
偉そうに見下しているが前述の通りレーナの戦力をむしろ低下させている上、自分は農民の作った食品を食べて生きており、スキル鑑定で『木の実マスター』のチートぶりを見抜けないなど、アイラの下位互換にすらならない上に、アイラを罵った「英雄の邪魔をしているのですよ」がブーメランになっている悲惨な人物である。人格者のギルドマスターに「苦手」、メノアに「正直に言って大嫌い」と思われているほど。
とはいえ魔物が闊歩する生きるか死ぬかの世界で英雄の素質がある者が農民になることは、確かに人類の損失なのも事実だ。これがまた「私のおかげで『剣聖』が冒険者として活動できている」という驕りに繋がっている。
立場上は戦場に立つことが少ないもののそれなりに戦えるらしい。だが、レーナの足元にも及ばない程度である。
スキル『???』
アイラと似た演出から、同系統の鑑定スキルと思われる。
しかし前述の通りスキルのメリット・デメリットがわかるアイラの超絶劣化版であり、アイラを見下すその姿勢には哀れみを感じざるを得ない。とはいえ多くの人々のスキル鑑定という重要な仕事をこなしており、作中で語られていない聖女にだけできる何かができる可能性も残されている。
最期
レーナの意思と人間性をさんざん否定し続けた挙げ句にライトとアイラを殺害しよう刺客を差し向け、アイラには毒を仕込むことに成功する。
犯人に間違いないと確信したレーナによりアイラと同じ毒を投与され昏睡。発覚を恐れたレーナがライトたちを連れて国外へ移動しており、解毒の木の実を作れるのはライトしかいない。
栽培スキルを持つ農民が協力してくれたらわずかながら生存の可能性はあったが、聖女による農民差別により農民ははるか遠方へ移住させられており協力要請自体に時間を要する。さらに農民らからは激しく嫌悪されており、結局、協力要請を受け入れた農民はゼロ。それどころか「自業自得」「身から出た錆」と罵る手紙が送られ、自らが所持していた毒と農民差別により命を落とした。
ジーン
概要
ライトに絡んできた3人組冒険者の1人。
スキル「???(名称不明)」
「筋力が少し増加するかわりに、命中率が著しく下がる」。その致命的な欠点は、仲間が絶好のチャンスを作り出した確実な状況で豪快に空振りするほど。
少し増加+著しく下がるというのは、何かで補わなければ冒険者に不向きとすら言える外れスキルと言っても大げさではないだろう(事実、ライトがその場にいなければオーガに全滅させられていた)。
しかし原作では下記の描写がある。
もし首を跳ね飛ばせていたら、勝負は簡単に決まっていたはずだ。
【アニメ化決定】外れスキル《木の実マスター》 〜スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について〜 – 新人の不幸 2025/01/09
「もし」という前置きはあるが、もしかすると「ベテラン冒険者でさえ戦闘を避ける」オーガの討伐という快挙を成し遂げていたかもしれない。
ギルドマスター
概要
ギルドマスターという役職にもかかわらず見た目は少女。とはいえ聖女とは同期らしく、実年齢は高いのかもしれない。久しぶりに会った聖女からは「見た目も性格も変わっていなさすぎです」と言われている。
悪人であっても死者に鞭打ったり、死んで当然という言葉を肯定したりすることには抵抗がある良識を持つ。口論は得意ではないらしくさらに温厚かつ平穏を望む性格なのか、強情かつ拒絶的な聖女とは話が継続しにくい。
見た目で侮られるのは慣れているのかひきずらないが、言われた時はムッとする素振りを見せ指摘してくる。
スキル?ウソ発見器のような能力
質問をしてから相手の胸に手を当て、その回答の真偽を判定する。ただし相手が質問以外のことに激しく意識を引かれている場合は効果を発揮しない。
戦闘には無関係であり、聖女も知らなかったことからスキルではない可能性が高い。
医者
名医。
医者として実力も人間性も優れており、患者の治療のために多大な時間と労力をかけて力を尽くす。
バロンド
Sランク冒険者にして、冒険者たちのリーダー的存在。
実力は確かであり、レーナとは掛け声一つで連携をとるなど実践経験も豊富。彼から見ればレーナはまだまだ新人であるが、彼女の実力と人間性を信頼している様子がうかがえる。
マリア
聖女の娘。ギルドマスターですら心を読み取れない不思議な雰囲気を持っている。
聖女の行動に対しては冷静かつドライに見ているが、かなり複雑な感情を抱いている様子。誰より聖女を恨んでいるのに誰より聖女を愛していたようにも見える。
片目を犠牲にしてまで母である聖女を殺した犯人を追うが、犯人が外道だと決めつけての行動であり、それと知らずに出会ったレーナを「親切な人」「復讐に巻き込みたくない」と好意的に見ている。
レーナたちに出会うまで人生で一度も「感謝」の気持ちをもてたことがなかった(にもかかわらず母の敵討ちのため尽力している。独特な感性と言えるかもしれない)。
スキル『???』
対象を消す能力。生物には効果がない。
作中では死体を消したが、死体以外も消せるかは不明。
メノア
概要
女性冒険者。Sランクの中でもトップクラスの実力者。にもかかわらず新米冒険者であるライトとアイラへ好意的に接するなどとてつもなく良い人。「まだまだ有名じゃないけどね」との発言がジョークなのか本気なのかは不明。
得物は楽器と剣。
レーナが新人の頃お世話になった先輩であり、行動をともにしてからレーナに「変わらないなぁ」という感想を持たれている。
間食で1kgのサンドイッチを平らげ、その直後に昼食へ誘ってくる大食いだがスリムな体型。ララノア国では店を食いつぶしたことがある(!?)など破天荒。大食漢なのはスキルにかなりエネルギーを使うため。シンプルに食べるのが好きでもある。
再会を喜び、二千万ゴールドの装備を飴ちゃん感覚でプレゼントしてくれた。仲間からはこの行動のせいで「おばあちゃん」とよく言われている。食事でも6件以上はしごする際に1店で5万ゴールド使っている。支払いはギルドカード。
地図を覚えるのが得意で依頼先の地域をあらかじめ覚えている。これは生存率に直結している。
欠点が少ないように見えるが、遅刻の常習犯である。原因は寝坊であり悪気は無いらしく、起きたら寝癖もなおさず全力ダッシュで来て謝るなど反省はしているし、初回より二回目のほうが遅刻の時間は大幅に縮まっている。
Aランク冒険者の弟子がいる。
過去には貴族へ納品予定の回復役をFランク冒険者に使って命を救い、それを聖女の咎められたまでは覚悟の上だったがFランク冒険者の命を侮辱する発言を聞いて聖女の頬を叩いたことがある。それ以降、聖女とは疎遠。
ある日マリアと邂逅し……
スキル『旋律』
様々な効果を付与できる旋律を生み出せる。旋律の文字通り、楽器(オカリナなど)を演奏して使用。メノア自身にも効果がある。
効果例は下記
- 攻撃力上昇
- スピードアップ
武器は剣を選んでいたが、味方のカバーにまわるのが理想のため剣身は短め。しかしサポート役でありながら攻撃特化のBランクの冒険者程度では敵わないほどの立ち回りができる。しかし対人戦の経験が乏しい。
ヒロインとして
豪快で頼れる先輩。大食いヒロイン。
メノアに限ったことではないが、この作品はみんなが主人公にベタ惚れするハーレムものという雰囲気はあまりないこともあり、恋愛感情などは考えにくい。しかし豪快な性格とプライベートゾーンの狭さから、主人公と密着してもなんとも思っていないようで、ライトが女性への興味が強いキャラだったら危なかったかもしれない。
ランドーラ
ランドーラ工房の主人にして職人。
すべてが「手抜きが一切ない」とアイラが『鑑定』するほどの逸品であり、「邪龍ほどではないが名のある竜の牙」さえ見事に加工した剣さえ販売していた。
店舗はそれほど広くない個人経営で看板も寂れているが、メノアの「伝説の武器屋」という紹介は大げさではないだろう。
マリアの祖父
スキル『占い』
体の一部を差し出すことで質問の答えが返ってくる。「殺人犯がミルド国にいる女であると聴くために片目を失う」など、これほどの代償でも居場所と性別しかわからず代償はかなり重い。
グリーズ
ミルド国のガラの悪い男性冒険者。新人潰しの異名を持つ。マリアに不意をつかれ、尋問の末に殺され死体も残らなかった。
ノノカ
乗合馬車で出会った女性冒険者。
ロード・ハウツブルヌ
故人。スキル付与つきのオリハルコン装備など、かなりの富豪貴族であったようだ。
遺体に装備され墓にも入れられていた多数の呪われた装備によってアンデッド化してしまった。逆恨みの可能性もあると思うが「相当恨まれていたのだろう」と評されている。
モニカ・ボルスト
声優(CV):集貝はな
伝説の鍛冶師と呼ばれる女性。事件をきっかけに剣を打つことをやめてしまったが……?
スキル『超精錬』
ハンマーで叩くと金属を思い通りの性質に変化させる。
ドラテナ・ベルベッリ
声優(CV):関根明良
「ブラックスワン」パーティーに所属する女性。バレリーナっぽい雰囲気がある。
下着のような装備にヘッドドレスを装備し、ロングツインテールで縦ロールも入っている。パッと見痴女。
スキル『死霊操作』
タブースキル。いわゆるネクロマンサーであり、死者や死霊系の魔物を操る。
花帽子
声優(CV):加隈亜衣
ギルドの調査局首席調査官女性。花をあしらった帽子を被っている。魔物の生態・分布・地形調査をおこなう。
スキル『書物閲覧』
紙に書かれた情報を覗き見できる。
虎髭
声優(CV):宝亀克寿
ギルドの保安局首席保安官。ライオンのような大柄で豪快な性格が見える外見をしている。
聖都と周辺地域の治安維持をおこなう。
墓守
声優(CV):子安武人
ギルドの財務局首席男性。執事のようなぴしっとした身なりをしている。
依頼の報酬管理と財政を担う、規則や規律に厳しい。罰金徴収の提案もおこなう。
魔物
アンデッド
スケルトンタイプなどがいる。
ランクはそれほどでもない一方で、街を壊滅させSランク冒険者ですら危ういレベルの邪龍を召喚した個体がいる。しかしその個体はあっさりと邪龍に踏み潰された。
オーガ
Aランク相当の魔物。
ゴーレム
Bランク相当の魔物。睡眠を必要としないが、昼はあまり動かず夜に活発化する。岩であるため刃物は効果が薄い。
邪龍
Sランク以上の魔物。街が壊滅するなど天災級の存在であり「人間界に邪龍が直接来るなんて考えてなかった」とまで言われるほどあり得ない存在。(こいつを呼び出したアンデッドって一体……?)
Aランクの冒険者がなぎ倒され、Sランク冒険者が防御で手一杯になる。
スライム
詳細不明
ゴブリン
森、洞窟、廃墟など、どこにでも巣を作り群れで暮らす。
トラップを仕掛ける知恵もあり、討伐で巣へ向かうには警戒を要する。
ヴァンパイア
SランクかAランク冒険者で対等に戦える程度の強敵。夜行性で、夜のヴァンパイアはドラゴンにも並ぶ脅威とも噂されている。身体能力は高いらしい。
ヴァンパイアかコウモリに噛まれるとヴァンパイア化するリスクがある。ヴァンパイア化は医療スキルでも歯が立たないと思われるため、人間をやめたくないなら即死スキルにも等しい。
体はコウモリの集合体のようで、バラバラに行動したり集まって人型になれたりする。その時に服まで形成していることから、服もその一部なのかもしれない。コウモリを1体倒された程度ではダメージを受けている様子は見られない。
しかしコウモリが本体のヴァンパイアから独立しているかのような描写もあるため、いろいろと応用が効くのかもしれない。(本編ではコウモリ単体の暴走によって本体が死ぬという致命的なデメリットが出てしまったが、コウモリ単体が暴走させられるというのも状況が特殊である)
種族スキル
寿命が来るまで何度殺されても死なない。ただし痛みはあるし、殺されるたびに死んではいるため「寿命以外では復活する」が正しいと思われる。
しかしギルドからクエストが出ており、戦闘力がSランクかAランク冒険者相当と発覚しているということは討伐例があるとも考えられる。
スキル
スキルの実
ライトたちがいた地では、成人の儀のような感覚で「スキルの実」が与えられるようだ。(作中での記載は「第二の人生と呼ばれるこの日」)
食べるとスキルが得られるが、2つ以上食べると死ぬ。
得られるスキルはランダムなうえに外れスキルが少なくない。とくに、戦闘用スキルでなければ冒険者になるのはむずかしく、冒険者とそれ以外では収入に大きく差が出るため「スキルの実」によりかなり理不尽な世界にもなっている。
サブタイトル~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~なのに1つ安全に食べられるのは1ミリくらいタイトル詐欺だが、これがスキルの実(2つ以上食べたら死ぬ)だとちとくどいので、作者のネーミングセンスに脱帽である。
外れスキル
いくつかのパターンがある。
栽培系スキル
冒険者としては外れ。農耕などに役立つが、この世界では冒険者以外の稼ぎが圧倒的に低く、農民を見下す者までいる。
しかし『木の実マスター』のような例外があったり、ライトがやったような「成長促進と交配によって新薬にもなる作物を新たに生み出す」ことも可能であるはず。
成長促進自体は栽培系スキルの一般的な性質であり、この有用性に気づくことができれば出世できるのでは……?
鑑定系スキル
戦闘には役立たないため、外れスキルと言えるかもしれない。
しかし報酬の不正取得防止として討伐の証である魔物の体の一部が本物かどうかを鑑定するなど、冒険者としての需要がある。
一部の戦闘系スキル
命中率が著しく下がるスキル。
防御力が極端に下がるスキル。
状態異常を二倍で受けるスキル。
【アニメ化決定】外れスキル《木の実マスター》 〜スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について〜 – スキル管理 2025/01/09確認
上記は一部であるが、いずれも実戦で命に関わる。
他にも「超強化されるが自我を失う」ものもあり、スキル練度を上げることで改善の可能性はあるものの、自分や周囲の命を危険にさらしかねず練習するわけにもいかないため、ほぼ使用が不可能である。
コミカライズでは『突進』攻撃が命中すると自身もダメージを負う、も「外れスキルというやつでしょうか」とアイラが鑑定している。
性格・体質的に合わないスキル
スキルの使用には少なからず体力を消耗する。燃費の悪いスキルで少食であれば効果を発揮し続けるのは絶望的とも言える。
鑑定スキル
アイラ、聖女の他にもギルドにはたいてい低レベルの「本物かどうかを判定する」だけの『鑑定』持ち冒険者がいる。もしかすると後述のように、スキルの練度を上げれば聖女レベル(スキルの名前を見る)まで高められるのかもしれない。
アイラの「スキルの詳細まで鑑定」がユニークスキルなのか練度で到達できるのかは謎。少なくともアイラは発現と同時にそのレベルである。
職人スキル
装備にスキルを付与できるなど、ただの技術ではできないことができる。『耐久付与』スキルを持つ職人がオリハルコンで鎧をつくれば、レーナでも破壊が困難な頑丈さを持つ。
タブースキル
原作にはなかった概念。
死者を操る『死霊操作』など、倫理的に問題のあるスキル。
スキルの熟練度
スキルが発現した時点で大きく能力があがるものの、使いこなすにはやはり経験が必要。強力なスキルでも熟練度がゼロなら半分の力も出せない。
『剣神』は腕に覚えのある多人数の刺客を無傷で壊滅させる一方で、戦闘経験のある『剣聖』には遠く及ばない様子。(最終的には『剣神』が『剣聖』より上ではある様子)
また医療スキルは難解らしく、特殊かつ強力な毒トサトンキンに対し「何十年も解毒スキルを使用してきた人が1度成功した以外に成功例がない。熟練度的に覚えたばかりの人間が解毒するのは不可能(意訳)」との台詞がある。
スキル進化
一部のスキルは熟練度が一定に達すると進化し、能力が底上げされる。
アイラの『鑑定』は進化するスキルだったが、他の『鑑定』スキル持ちも進化できるかは不明。医療系スキルも進化できるものが多いらしい。
その他のスキル
詳細は不明だが名前が出たもの
- 体術
- 索敵
- 炎属性
- 誘惑
- 突進
アイテム
トサトンキン
猛毒。
遅効性であり1~2週間かかるが致死性はほぼ100%であり、医療スキルを何十年も使い続けたベテランがいても歴史上1度しか成功例がない。
アイラがこの毒を使用され、ライトと医者が協力して解毒効果のある新たな木の実を生み出しギリギリで治療した。治療効果は即効性があり、口にして数十秒で意識を回復する。全快には休養が必要とはいえ、これは世界的な大発明である。
私達の現実には存在しない架空の毒であるが、似た語感で「トキシン」は私達がいる現実世界の毒の総称である。
世界設定
主人公たちの倫理観
善人や一般人、ランクの低い冒険者への見下しはなく、主人公たちはほぼ全員謙虚であり、敵に対して煽ることもない。ただし「「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっている」のである。
上述の通り、人殺しへの抵抗が薄い(ただし正当防衛(過剰防衛)や復讐目的)。命を狙ってくる相手すら殺さずを貫く主人公たちが増えている中、けっこうリアルである。
世界の倫理観
魔物の命を奪う冒険者が当たり前の世界であるゆえか、殺した魔物の体の一部を切り取ることにあまり抵抗を見せないなど、ちょっと殺伐としているところもある。ギルドでガラの悪い先輩冒険者がからんでくるのもおなじみの光景。
ライトたちの命が狙われ、それを返り討ちにするシーンなどはあるものの、決して殺人が容認されているわけではない。(ライトの反撃は痕跡も残さず消されており、それがバレた場合にどう扱われるかは不明)
また、この世の中には農民差別もあるようだ。とはいえ聖女は極端な例であり、母を愛している様子のマリアですら「自業自得」という言葉を否定はしなかった。
お金
コインと紙幣があり、レーナの財布には紙幣が数え切れないほど入っている。また、高級装備が2つで2千万、食事の会計が5万でおどろかれる、子供がおつかいで千ゴールド落としてメノアが「子供が持つにはまあまあ大金」と言うなど、日本円と同じレートかもしれない。
余談だが、ファンタジーではしばしばコインのみの世界があり、アイテム収納系スキルがないと大金を得ても困ることすらある。
ギルド
冒険者登録や、魔物討伐時とクエスト報酬を得るなどの業務を執り行っている機関。
ライト達は魔物討伐の報酬をもらった後に冒険者登録をしているため、受注や換金は冒険者でなくともできるのかもしれない。
パーティーを組むにはギルド申請が必要で、3ランク以上離れているとパーティーを組めない。Sランクのレーナと組むにはBランク以上が必要となる。
冒険者ランク
Aランク
一般人の頭では覚えきれないほどの人数がいる。
Sランク
全冒険者の憧れであり、1つの国に100人もいない。めったに会えないことと憧れゆえに、人物像は美化されているようだ。
レーナたちがいたララノア国では邪龍と戦えたのはレーナとバロンドのSランク2人しかいなかった(なお、Bランクのライトがそれを上回る)。だがララノア国から出ていないはずのレーナが世話になったSランク冒険者と後に再会しているため、たまたま不在であった可能性もある。
Sランク冒険者専用ラウンジは王室レベル
依頼・魔物ランク
Bランク:Bの中での最上位程度でもギルドメンバーの1割程度しかクリアできない。
Aランク:ヴァンパイアなど。
Sランク:街が壊滅しかねないレベル?
国
ララノア国
ライトたちが過ごしていた国。ギルドは都会にあり、ライトたちが冒険者になるには都会へ出なければならない。
聖女の農民差別により、都会の近くに農民はいない。
ミルド国
ララノア国よりギルド周辺の治安が悪く、依頼の推奨ランクも高い。
ミルド海は冷たく、魚の身がしまっていて絶品。
主題歌
ブレイブリーダンス
VTuber事務所「ホロライブプロダクション」5期生 雪花ラミィが歌う。作曲はキノシタ氏。
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【雪花ラミィ】オリジナル曲まとめ【ホロライブ5期生/hololive】 | らくハレ
余談 ※別作品の話題あり
主人公の豪運
ライトが『木の実マスター』の恩恵を受けられたのには数々の幸運が重なっている。
『木の実マスター』を最初に引いた
通常なら「スキルの実」は2つ以上食べると死ぬため、最初に引かなければ意味がなかった。
アイラが「スキルの実」を知らず料理に使った
「スキルの実」を知っていればライトが死ぬと思い、2つ目を食べさせることはあり得なかった。
- 「スキルの実」とそのリスクを知らなかった
- 「スキルの実」を美味しそうだと思った
- 何も確認せず料理にぶち込む度胸
- (アイラが無事ということは)「スキルの実」を料理に1つしか使わなかった
アイラが『鑑定』スキルを引いた
ライトは2つ目のスキルが発現してもそれに気づかなかった可能性がある。しかしアイラがその場で『鑑定』に目覚め使用したことで、2つ目のスキルを獲得したこととその内容を知ることができた。
もし発現に気づいたとしても、スキル鑑定をする聖女に鑑定を頼めば面倒なことになりかねなかった(『剣聖』に目覚めたリーナの意思を無視する人間が、「無限にスキルを得られる」「『剣神』スキルを持つ」ライトを放置するわけがない)。
上記の幸運、どれか1つでも欠けていれば農家としてほそぼそと暮らしていたか(それはそれでいいが)、2つ以上の「スキルの実」を口にしてライトとアイラが死んでいたか、ライトが2つ目のスキルを手に入れたことがわからなかったか、他者に発覚して面倒なことになったかもしれない。
どこぞのこのスバ主人公のように、運のステータスがもともと高いのかもしれない。とはいえ、受けた依頼が設定されていた難易度より遥かに高い事が多いのは不運だろうか。しかし全て乗り切っている。
原作とアニメの違い
アニメでは残酷表現を控えるためか、討伐した証としてオーガの耳ではなく牙(角?)を持ち帰っている。
また『剣神』スキルを得た後のレーナとの再会も、原作ではライトがレーナに遠慮して会わずに去ろうとしたところをレーナが引き止める。アニメではライトが声をかけ、レーナが冷たい態度を取ると、印象が全く異なる展開になっている。
ワンピースと比較(スキルの実と悪魔の実)
「スキルの実」は1つしか食べられず、スキルを得る。これはある意味「悪魔の実(ワンピース)」に近いものがある。違いは「食べるまでわからない(デメリット)」ことと「海に嫌われない(比較するとメリット)」こと。
そして「スキルの実」を2つ食べられるというのは、ワンピースだと黒ひげしか実現しないチートである。これは黒ひげの特殊な体(詳細不明)にあり、作中で本当に一人しか実現していない。
そして黒ひげと違い、スキルの性質上「「スキルの実」をいくらでも食べられる」。「悪魔の実」をいくらでも食べられると考えるとめちゃくちゃなバランスブレイカーだとわかりやすい。ルフィがゴムゴムの実、グラグラの実、ヤミヤミの実、さらに動物系と自然系まで追加できるようなものである。
しかも『剣神』などのスキルが有ることを考えると、便利能力だけでなく「食べるだけで純粋な戦闘力まで大幅に上がる」。もう全部の食事に「スキルの実」を入れるべきである……と言いたいところだが、自動発動する外れスキルがあるらしく、これはライトの天敵といえるだろう。
『メラメラの実』と『マグマグの実』のように完全な上下関係のスキルもあるが、全く同じスキルが存在しないという点も同じ。そのため「このスキルを持っているということは同一人物」というアイラの『鑑定』を活かした特定もできる。
「悪魔の実」と異なり、「スキルの実」は入手しやすいのもメリット……だが、前述の自動発動する外れスキルのせいでリスクでもある。
原作の連載休止
2024/06/07の連載投稿+アニメ化報告からから連載が休止状態(2025年1月10日現在)。同年8月18日には多忙を報告している。リアル含むとのことで、現実+アニメ化が重なったのかもしれない。さらにアニメ化の際にはインフルエンザまでくらってしまった様子。
関連リンク
原作ノベル:【アニメ化決定】外れスキル《木の実マスター》 〜スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について〜
▼コミカライズページ
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アニメ公式:TVアニメ「外れスキル《木の実マスター》 ~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~」公式サイト
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▼原作のコミカライズ
外れスキル《木の実マスター》 ~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~(1) (水曜日のシリウスコミックス)