神椿スタジオ(KAMITSUBAKI STUDIO)はバーチャルアーティストの花譜や春猿火やアーティストのカンザキイオリなどが所属する事務所です。
オリジナル曲も多く出していて、曲と歌唱力ともにハイレベルですさまじいところなんですが、公開している動画の中には【オリジナルMV Live Ver.】というライブ風のタイプがあります。
曲によって色々ありますが、「命に嫌われている」などの演出はかなり面白いんです。
KAMITSUBAKI STUDIOのMV Live Ver.の魅力
所属シンガーの3Dモデル
バーチャルシンガーたちのモデルはかなり立体的でデザイン自体は実在の人間と比べてアニメ的な目の大きさなどが見られますが、影のつき方や動きはかなりリアルでまさに2.5次元な存在感があります。
Live Ver.では後ろに演奏する人間がいる
これは「命に嫌われている」などで用いられている演出で、シンガーの後ろにはキーボードやドラムを演奏する人間の姿が見られます。
これってダンスで魅せるアイドルのステージでは見かけませんが、ダンスなしで歌うタイプのアーティストのライブではよくありますよね。
しかしここに、バーチャルだからこその面白い演出がありました。
後ろの人たちは…
演奏しているのは「ディスプレイにうつった人たち」。
これ、「バーチャルシンガーは3Dで、人間は2D」なんです。
神椿スタジオのバーチャルシンガーはそれぞれが独立したシンガーなので、主役は彼女たちです。となると、演奏する人たちがシンガー以上の存在感を持つのはちょっと違いますよね。
人間が2Dでバーチャルが3D、この面白い逆転によって花譜や春猿火たちバーチャルシンガーの存在感がさらに強く感じられます。
他の曲ではそのイメージに合わせて演奏する人が映らないものもたくさんありますが、私にはこの実写の2Dとバーチャルの3Dが共存する演出が最も彼女たちの存在を感じられて強く強く印象に残りました。
バーチャルだけが登場するパターンは、アニメっぽさやMMDのようなまた違った魅力です。
別パターン
逆に演奏する人間たちがその場にいて、シンガーがディスプレイというパターン
彼女たちがバーチャルであると真っ直ぐ感じやすい
バーチャルシンガーだけがその場にいて、ディスプレイと空間に演出が入るパターン
これもまた独特な存在感があります
こちらはヰ世界情緒と花譜のコンビのバージョンで、空中に歌詞が踊る演出も別世界のイメージに引き込まれる不思議な魅力があって面白い。
追記
記事を書いた日に、ちょうどリアルライブの動画が公開されました。これはまさにディスプレイに花譜がいて、人間が演奏しているパターン。
花譜がディスプレイの中にいるというのは、リアル会場にいる意義があるのだろうかとふと考えてしまうのですが、演奏する人間がいることで花譜もこの場に存在してリアルタイムに歌っているということがわかりやすく感じられるように思えます。
▼動画
最後に
今のところはVTuberのリアルイベントでも、ディスプレイにうつりリアルタイムに動くVTuberを見るというライブになっているようです。
いつかこんな風に触れられそうなリアルVTuberライブを見られるようになるんでしょうね。
このままのスピードで世界が回ったら、VTuberに触れられる技術まで開発されてVTuber握手会ができるようになったりして。バーチャルとは…?
スクリーンショット出典
花譜 #73「命に嫌われている。 with 春猿火」【オリジナルMV「不可解弐Q1」Live Ver.】
花譜 #64「過去を喰らう」【オリジナルMV「不可解(再)」Live Ver.】
花譜 #71「雛鳥 with ヰ世界情緒」【オリジナルMV「不可解弐Q1」Live Ver.】
© KAMITSUBAKI STUDIO