以前、天音かなたが作詞した「キセキ結び」に4期生全員の名前が歌詞に含まれていた、ということを紹介した
実は角巻わためが出した新曲「キミだけのメロディ」にも4期生メンバーの名前が隠されている
4期生メンバー(5人)
姫森ルーナ:舌足らずなお姫様
桐生ココ:ドラゴン。「キミだけのメロディ」公開翌日の7月1日に卒業
天音かなた:握力50kgの天使
常闇トワ:天使と呼ばれがちな悪魔
角巻わため:歌を愛する羊
歌詞の中の4期生
歌詞の中の名前はシンプルな直球でなく、MVを見ながらであったり意識しなければ気が付き難い自然な含まれ方をしている
姫森ルーナ
姫森ルーナの名前はそのままでなく、「月(つき)」として登場
月はラテン語でルーナという。日本ではルナと発音されがちだが、どちらかといえばルーナの方が正確と思われる
きっと ボクは 自分だけじゃ輝けない
「キミだけのメロディ」作詞:saji(Hifumi,inc.)、おぐらあすか(Hifumi,inc.)
それは まるで 夜空の月のようで…
ホロライブのタレントとしては、会社のスタッフやマネージャーのサポートも必要でしょう
同期とは四六時中べったり一緒にいなかったとしても、活動する上でその存在が大きな力になっているのではないかと思う
楽曲の制作や収録も、今回も「キミだけのメロディ」は作曲・編曲・作詞をHifumi,inc.に依頼していて、演奏も複数のクリエイターらが行なっている
使用された美しいイラストはイラストレーターに依頼されたものであるし、それを元に動画へ編集した方もいる
そして、この素晴らしい曲も聞くファンがいなければ輝いているとは言い難いだろう
動画詳細欄では上記の制作クリエイターの名前に加え、スペシャルサンクスにわためファンの総称である「わためいと」がクレジットされている
夜空の月は輝いているが、それは太陽の光を反射だと言われている
月は自分以外の存在がいてくれるからこそ美しく輝ける
それを短くスマートに語る歌詞だ
桐生ココ
つまずいても 傷ついても
「キミだけのメロディ」作詞:saji(Hifumi,inc.)、おぐらあすか(Hifumi,inc.)
此処からまた始めよう
「ココ」の名前が含まれた箇所だがあえて「此処」と漢字表記にされているため、意識していなければ自然で気が付きにくくなっている
行動をしていれば行き詰まったり失敗したりというつまづきが必ずある
そして傷つくこともある。自分の力不足を痛感したり、心ない言葉を受けたりと、そのシチュエーションを考え出せばキリがない
それが人目に付く活動であればなおさらだろう
まして、わためは丁寧なスーパーチャット読み時間を多く設けていて、それだけ直接コメントを読む場面も多い
人と何かを話すというのは、嬉しい言葉だけとは限らないだろう
それに、活動すればするだけ状況が好転していくとは限らず、悪化していくことだってある
それでも「此処からまた始める」というのは簡単なことではない
強さというか、しなやかさが必要な宣言であるように思う
天音かなた
この思いを 遥か彼方
「キミだけのメロディ」作詞:saji(Hifumi,inc.)、おぐらあすか(Hifumi,inc.)
詩に乗せて届けよう
思いを詩に乗せて、彼方(かなた)まで届けるという形で含まれている
「キミだけのメロディ」では『歌』と『詩』がどちらも『うた』という読みで登場している
歌というのは歌詞とメロディの組み合わせられた音楽のことで、詩というのはそれ自体にメロディを含まない
歌よりも詩という表現の方が『伝えたい思い』といった文章内容の比重が強くなる
「キミのメロディ」の歌詞には『祝い』『旅立ち』『トクベツ』といった複数の『詩』が登場する
それを踏まえると、次の歌詞がさらに深い意味を持つ
不器用でも 小さくても
「キミだけのメロディ」作詞:saji(Hifumi,inc.)、おぐらあすか(Hifumi,inc.)
詩を歌い続けよう
歌を歌うでもなく、歌い続けようだけでもなく、詩を歌い続けるのだ
単純な歌唱テクニックだけを言うなら歌だけでも作品として成り立つかもしれないが、わための歌にはいつも感情や想いが乗っている
『【歌枠】見せたいものがある!第56回!わためぇ Night Fever!!【角巻わため/ホロライブ4期生】』では「純恋歌/湘南乃風」で歌声が震え、あわや歌えなくなりそうなシーンもあった
この曲は恋人同士のラブソングだが、相棒感の強かった角巻わためと桐生ココに当てはまるように感じられる歌詞が多数含まれている
わためはただ上手くてスマートな歌手になりたいのではなく、泥臭さがあっても強く思いを込めた詩を歌っていきたいのではないだろうか
熱心なボイトレや定期歌枠の成果としてどんどん綺麗で伸びのある歌声に変化しているが、それによって思いの強さがきちんと伝わるのはとても彼女らしいと思う
常闇トワ
永遠(トワ)が登場するのは、『永遠に響け』の部分
この箇所は別の歌詞部分以上に前後を削りにくく、下記の長い引用となる
これから先 この旅路で
「キミだけのメロディ」作詞:saji(Hifumi,inc.)、おぐらあすか(Hifumi,inc.)
どんな嵐が襲ってきても
大丈夫 キミと一緒に
詩を歌い続けよう
届くように 心から
永遠に 響け
ほら このメロディ
ララララ…
わための『活動(旅路)』はこれからも続いていく
その中で『苦しいことや辛いことや成長が必要なこと(嵐)』は必ずといっていいほど起こり得ると思う
一緒に歌い続けるキミというのは、共に活動を続けていく仲間とここを去る仲間、関係者スタッフ、わためいと、その全てだろうか
対象は一人ではないように感じられるが、しかしワードは「キミ」であり、わためが提案したと言う曲のタイトルも「キミだけ」のメロディだ
わためは配信終了後のスーパーチャット読みもわためいとが「丁寧すぎる」と言うほど、一人一人を大切にしているライバー
歌詞とタイトルの指す「キミ」の対象が誰であったとしても、複数を指していたとしても、それを塊として見るのではなく一人ずつを大切な存在として見てくれているのかもしれない
思いをのせた詩をキミと歌い続ける、そしてそれを響かせるのはメロディであり、永遠に響くようにと願いを込めて
「ララララ…」という歌詞は歌によってさまざまな意味を持たされていると思う
「キミだけのメロディ」では「ララララ…」が2回登場するが、どちらも「メロディ」というワードに続く形だ
歌は詩とメロディを組み合わせたものと言えるが、「キミだけのメロディ」の歌詞ではそれをどちらも別に登場させている
「ララララ…」というのは言葉として意味を持ったものではないため、メロディだけを表現できるものではないだろうか
また、2箇所目は歌詞の最後に位置している
一音一音の伸びが長く、歌詞では最後が「…」で終えられている
解釈の一つとして、これも「永遠に響く」ことを表現しているとも取ることができる表現
未来で紡がれる新たなメロディがどのような詩を乗せて響くのか、今はまだわからない
これからもわためが活動を続ける限り、場合によっては10年後や100年後に活動を終了したとしても、生涯聴き続けるわためいとがいたり、この曲が誰かの胸に残り続けたりという形で永遠にどこかで響き続けるのだろう
角巻わため
この歌は「ワタシだけのメロディ」ではなく「キミだけのメロディ」だ
わための名前は歌詞の中に登場しない
わため自身が歌えば、それでこの歌に4期生が揃う
「キミだけのメロディ」はわためのオリジナル曲として作られた歌であり、他の人が歌ったとしてもそれは別の人の「キミだけのメロディ」
わための「キミだけのメロディ」はわためにしか歌えないので、ハイクオリティなCoverや歌ってみたが登場したとしても、やはりわためが歌ってこそのこの歌なのだと思う
「キミだけのメロディ」は、わためだけのメロディではないが、わためだけの歌でもあると思う
まとめ
今回、解釈を載せられたのは歌詞の全てではない
「キミだけのメロディ」ではこの記事に載せた以外の部分にも多くの思いを感じられる歌詞構成になっていた
動画詳細欄に公式歌詞が掲載されているので、ぜひ自分なりの解釈を得てほしい
ⓒ cover corp.