何時間プレイしたか、おそらく100時間はゆうに超えていたと思います。2〜300行ってたかも。
それほどに楽しめるゲームでした。
見たことのない世界
この惑星に不時着した時、見えるのは宇宙船墜落時に自分の乗った脱出ポッドと、墜落した宇宙船。
あとは見渡す限りの海、水平線。
そうなると海の中を探索するしかないわけですが、この星には惑星特有の見たことない生物ばかりが存在していることに気が付きました。魚も植物も。
キモかわいい生物
初プレイの時は見るもの全てが新鮮で、新たな生物を見るたびに「なんだこいつは」と常に刺激的でした。
ゲームアイコンにもなっている「ピーパー」など、捕まえて食料にできる生物の中には眼球が発達しているものが多く、見慣れると可愛く思えてくる。
なによりピーパーは栄養価が高く、生きていくための食料としても頼りになる存在です。
あたらしい世界
探索範囲を広げていくと、そのたびに新たなバイオーム(環境)が見つかります。
気分的に一つ例えるなら、海水浴場から暗い洞窟の地底湖に移動したような感覚を覚えられる。
発見と冒険が好きな私にはこれが本当にたまらなく楽しかった。
また、存在するとは想像もしなかったものを発見できたときはゲームの印象がガラリと変わりました。
海の恐怖
そもそも海洋恐怖症の人はプレイしないと思うが、そうでなくても深海や未知の状況はかなりスリルがある。
酸素切れの絶望
酸素残量を忘れて水底を探索しすぎたり、入り組んだ洞窟で迷子になったりすれば呼吸できずに溺死する可能性がある。
何も考えずに深くや洞窟奥へ突っ込めば、だんだん酸素が減っていくのにどうしようもないという状況になりかねない。
死亡する時には焦りが絶望に変わり、時にはあきらめに変わっていく。これは結構楽しい。
ぎりぎりで呼吸が間に合った時にはプレイヤーである自分も大きく息を吸ってしまう。
脅威
おとなしい生物ばかりでは無く、攻撃的な生物もいます。
探索したい立場としては厄介なことこの上ない存在ですが、彼らの存在がゲームを刺激的なものにしていて、新たな驚異の遭遇は退屈を遠い存在にしてくれるのです。
超テクノロジー
私たちの基準から言えば、Subnauticaの世界はかなり科学が発展した未来です。
生物をセットするだけで食べられるように調理してくれたり、素材を使って電子機器を製造したりできます。
同じく素材があれば難なく高速で建築ができ、修理に使うリペアツールは直せるものであれば故障したものを早戻しする魔法のようにさえ見えました。
最適化したくなる
しっかり探索することが重要
どこに拠点を用意するか
どのような順番に探索範囲を広げていくか
ゲームの理解度が深まるほど、どんどん効率化を進められます。
私は何度も最初からプレイし、ゼロから前回までのプレイよりスムーズかつ効率的に立ち回れるよう考えることを楽しみました。
ゲームの難点
これは悪いところというわけではなく、ゲームを盛り上げてくれる部分であったり、最適化したくなったりする要素です。
マップがない
自動マッピング機能があればずいぶん楽だったんですが、残念ながらありません。
これは続編のSubnautica: BelowZeroでも同様で、意図的にゲームデザインされているものです。
水中という360度移動できる場所で場所を見失わないためにはゲーム内のツールを使い、自力でマッピングする必要があります。
移動距離と移動時間が大きい
拠点を作らずに、いちいち初期地点に戻っていては時間がいくらあっても足りない。
それを解決するには適した場所に拠点を建てる必要があり、光の届かない場所では太陽光以外の発電方法を探す必要もあるでしょう。
幸いなことに自分の建築物は素材のロスなく解体して素材に戻せます。
拠点を複数作っても良いし、丸ごと移転しても良い。
こうした自由度もいいところ。
バグが多い
致命的なものは少ないものの、フリーズ・強制終了・壁のすり抜けなど多くのバグがある。
このゲームにはオートセーブがないので、プレイに夢中すぎると数時間が吹っ飛びかねないのでセーブは大事。
海外ゲーム
プレステ版の場合、日本と国外では割と重要な違いがある。
国外では×が決定、○がキャンセルなのだ。
慣れるまでは混乱するかもしれない。キーコンフィグで変更できるが、私としてはデフォルトで慣れた方がのちのちやりやすいと感じた。
そして日本のゲームと比べてチュートリアルやヒントが全然ない。しっかり探索して、取得したデータから「ということは、これをすべきか・・・?」を自分で考える必要がある。
たとえば、プレステ版では三角ボタンでジャンプ、L3スティック押し込みでダッシュができる。これはゲーム内で一切説明されず、キーコンフィグを見て気が付いた。
Subnauticaは日本のゲームの親切さも教えてくれたのだ。
総評
- 総評:★★★★
- ストーリー:★★★
- 操作性:★★★
- BGM:★★★
- バグ:多い
「人は選ぶが、個人的にはおすすめ」
未知の場所を冒険、探索し、新しいものを発見していくことが楽しい人にはかなり良いと思う。
ネタバレせずに1つ助言をするとしたら、探索に出かけるときは「ビーコン」を2つ以上持っていくと「新たな場所を見つけたけど、2度とそこへ行けない」という事態を避けられる。
定価でも5千円以下、Amazonでは割引されていることが多いので、価格は日本の大手ゲーム者ソフトと比べればかなり安い。
自分自身の目で未知の場所を探索する楽しさはなかなか得難い感動につながる。
冒険、発見、最適化や拠点建造などが好きな人にはかなりおすすめできるゲームです。