データを見る時は、率・倍率と数字の両方を見る
よくあるデータ詐欺の手法に、「数字と率、都合の良い方を出す」というものがある。
率は高いが、数字はどうか?
「60%の人が反対しています!」という率を提示された時、重要なのは数字。
・5人の内3人が反対 ←参照する人数が少なすぎて、データとして不十分。他の5人なら、4人が賛成かもしれない。
・10万人のうち、6万人が反対 ←これなら、半分以上の人が反対していると考えても良い
(ただし、意図的にアンケート対象を選んでいれば、それも怪しくなる)
「犯罪率が1.5倍に増加!」の時も、重要なのは数字。
・1億人の中にいる10万人の犯罪者が、15万人に増加した
・1億人の中にいる2人の犯罪者が、3人に増加した
どちらも1.5倍だ。これは、少なくとも10万人が15万人に増えたり、10万人が5万人に減ったりするよりは簡単に起きてしまう。
しかし、1億人の内の2~3人という小さな数字の場合、その年によって5人になったり1人になったりするだろう。この倍数によって「治安が悪くなった!◯◯のせいだ!」と言うのは、それを言いたいがための騙しと言える。
数字は大きいが、率はどうか?
「1万人の人が反対している!」
・2万人のうち、1万人が反対している(50%)
・100万人の内、1万人が反対している(反対1% = 賛成や無関心が99%)
「1万人も……!?」と驚かされるが、実際は1%しか反対していない。これを全体の意見かのように言うのは騙しと言える。
「少数派だから無視して良いのか?」ということと、「1万人も反対しているのに、その政策を止めないのは民意の否定だ!」という主張がおかしいことは別の問題。少なくとも、全体のことを決めるために99%を無視するのはおかしい。
マイノリティ(少数派)の権利を守ることは、マジョリティ(多数派)を無視することではない。
最後に
「1.5倍に増えた!問題だ!」と言われる時、0.01%が0.015%になっただけ、なんてことは世の中でよくある。
ウソではないが、騙そうとしている。人を操ろうとしている。
大切なデータは意見については、倍・率(割合)・数字をすべてチェックして判断すると、悪意ある人間たちに騙されずに済む。
