ネット検索をするときに表示されるサジェスト(検索候補)。求めている情報や考えつかなかったワードが出てくる分には便利ですが、不快な気持ちになったことはありませんか?
好きなものに対するネガティブなワードであったり、逆に嫌いなものに対する絶賛のワードでイヤなおもいをしたという方もいるでしょう。検索候補が出るということはそれだけ利用されている検索ワードであるということですが、だからと言って自分が求めている情報とは限りません。それどころか、好きな人の悪口ばかりが表示されていい気持ちになる人はほとんどいないでしょう。
今回はイヤな検索候補を表示させない、今からすぐできる簡単なテクニックを紹介します。
サブワードから入力する
検索したいメインのキーワードよりも、サブとなるワードを先に入力することで不快な検索候補表示を予防することができます。
たとえば野球が好きでイチローのコスチュームについて検索したい場合は、「イチロー」の次に「コスチューム」ではなく、「コスチューム」を先に入力して「イチロー」という順番です。こうすることでイチロー大好きなのに「イチロー 嫌い」「イチロー うざい」みたいな見たくない検索ワードが表示されるという事態を避けることができます。そして「コスチューム」の検索候補には、少なくとも特定の人物やカテゴリに対するネガティブなワードは出てきにくいですし、出ても無関係な情報としてスルーしやすくなります。
この方法の良いところは、自分のスマホやパソコン以外から検索する場合でも自分を不快な検索候補から守れること。Google検索の場合、以前はGoogleアカウントの設定から検索候補を表示しない設定ができましたが、この機能が無くなってしまいました。新たに対応するには専門知識や操作が必要になることもありますが、こうした機能変更にも「サブワードから入力する」方法は簡単で有効です。
実際にやってみた検索候補例
実際には「イチロー」のワードからネガティブな検索候補は出ませんが、これが他の人物やワードではそうとは限りません。「声優」や「キズナアイ」ではどうでしょうか、検索してみました。
【声優】のネガティブな検索候補
「声優のオーディションはどこでやっているんだろう?」と思って、「声優」「オーディション」を入力しようとすると、「声優」入力時点で下画像の検索候補が出ます。
「死亡」が候補1位という結果に。もちろん、人気声優が亡くなるニュースが報道されることもあり、いち早く知りたい方にとってはすぐに知りたい情報です。とはいえ声優が大好きで自分もオーディションを受けたい、という時に見ると悲しい気持ちになる方もいるでしょう。
「声優と夜あそび」は番組名ですが、これがゴシップ誌の「あの有名声優XXが過激な夜遊び!」といった報道がきっかけで「声優+夜遊び」の検索が増えた場合の候補として出る可能性も無いとは言えません。今回の例は声優でしたが、それが映画監督や俳優でも同じです。
サブワードから検索した場合
「年代」や「募集」や「ジャンル」などの、当たりさわりの無い情報です。
この中に「声優」が含まれていればそちらをクリックしてもいいですし、含まれていなければそのまま入力すればイヤなワードを見ずに目的の検索をすることができます。
続いてキズナアイの検索候補です。
【キズナアイ】のネガティブな検索候補
「そういえばキズナアイって今は何をしてるんだろう?」と気になって検索してみます。
「中の人」は、いわゆるキズナアイの現実世界の姿を知りたい人が検索するワードです。
「炎上」は何か「やらかし」が無いか、というスキャンダルを求める検索ワード。
どちらもバーチャルYouTuberの名前を検索すると必ずとも言って良いほど出てくるワードですが、バーチャルYouTuberはバーチャルの姿だけで活動していることが多く、本人が望まない踏み込みやスキャンダルを求めるワードはファンには不快に感じられることもあります。気にならないなら問題ありませんが、少しでも気になるならサブワードから検索する方法を試す価値があります。
「今+キズナアイ」で検索するために、「今」を入力してみました。今日の天気や名前に今が入る有名人の名前が表示されるだけで、特にネガティブな情報は見当たりません。
サブワードがない場合
ただ単に「キズナアイ」とだけ検索したい、サブワードが特に思いつかない、と言う場合は適当な文字でもOK
「あ」を先に入力してみましょう。
「中の人」や「炎上」といったワードが出てきません。しかも検索結果は「キズナアイ」とだけ入力した時とほとんど変わらないサイトが表示されました。
検索候補で嫌な気持ちになったことがある方は、これから「あ + 検索したいワード」で検索するようにしてみましょう。この、ほんのわずかな手間でストレスを無くせます!
「サブワードから」で自衛しよう!
イチローの近況をしりたいなら、単に「イチロー」で検索すると望まない検索候補が表示される可能性がありますので、「2020年 イチロー」や「今 イチロー」などで検索してみましょう。一度でもイヤな思いをしたことがあるなら、直接関係した検索候補が出ないことが精神衛生上良い場合もあります。
「サブワードから」。このテクニックをぜひ活用してください。