SEKIROは難易度が高いゲームです。しかし必ずプレイヤーが上達しクリアできるようになる絶妙なゲームバランスによって、熱狂的なファンが多いゲームでもあり、数々のゲーム賞を受賞しています。
権利的な問題でスーパーチャットをONにできないにも関わらず、数々のYouTuberやバーチャルYouTuberの配信もありました。
今回は配信中に、配信者やリスナーから出ることの多いワードなどを用語集としてまとめました。馴染みのない方なら、知るとSEKIRO配信の視聴をもっと楽しめるかもしれません。すでに好きなリスナーなら全て知っているかチェックしてみてください。
メーカー系
フロム(フロムゲー)
『SEKIRO』を制作した”フロム・ソフトウェア(FROM SOFTWARE)”のこと、また、製作したゲームのこと。
特にSEKIROと同じく高難易度ファンタジーアクションである『デモンズソウル』『ダークソウル(1〜3)』『ブラッドボーン』を指すことが多い。
いずれも初めてプレイするなら絶対に死ぬと言ってもいい難易度や罠があり、学ぶことで突破することができるようになるので「キャラクターだけではなくプレイヤーがレベルアップする」実感が特に強い。これが熱狂的なファンが多い理由でもある。また、「何度も死ぬ」というのはストーリー的にも意味を持っていて、『〜ソウル』では「魂がとらわれ、ソウル体になっても死ぬことがない(死ねない)」、『ブラッドボーン』は「夢を見る(死ぬと夢の世界に戻され、現実世界と行き来ができる)」、『SEKIRO』では「竜胤の御子(りゅういんのみこ)の血を受けたことで、回生(かいせい)する」という形で「死んでもゲームオーバーではない」ということが設定としてきちんと語られている。
高難易度ファンタジーアクション系に、同じくフロムゲーの『アーマードコア』シリーズを含めて、「ゲーム中のストーリー説明が最低限」であるため「少ない情報から語られていないストーリーを考える」という楽しみがあり、深読みが好きな人や考察をしたり見たりするのが好きな人だとより楽しみ方が増える。
フロム脳
少ない情報から裏設定やストーリーを考察することや、暗闇や角には待ち伏せする敵がいると想定してプレイすること。「フロム」は『SEKIRO』を制作したフロム・ソフトウェア(FROM SOFTWARE)のこと。
『SEKIRO』ではあまり使われない。
フロム信者
フロム・ソフトウェアが好きすぎる人のこと。
誇らしげに自称する場合と、聞いてないのにフロムゲーについて早口で語り出す人やコメントし始める人のことを指す場合の他、単にファンであることを自称する場合にも使われる。
キャラクター系
狼
『SEKIRO』の主人公のこと。
九郎やエマは「狼」と呼び、芦名の天狗と芦名一心だけが隻腕の狼「隻狼」と呼ぶ他、仏師や芦名の天狗や義父の梟(ふくろう)などは「飢えた狼」と呼ぶ。
弦ちゃん
芦名弦一郎のこと。
一切ブレずに全ての手段を駆使して芦名を守ろうとする弦一郎は、一貫して狼の敵ではある。しかしその生き様や戦っているプレイヤーにとって有数の「戦っていて楽しい相手」でもあるため、好感を持って弦ちゃんと呼ぶ。
「弦一郎と初めて戦った時はクリアできると思わなかった」と言うプレイヤーも多い強敵でありながら、戦えるようになると9割以上勝てるようになるほど、プレイヤーにレベルアップを実感させてくれる理想的なライバルでもある。一方、弦一郎戦で心が折れて『SEKIRO』プレイをやめた配信者もいる。
一心様
エマが芦名一心の名を口にする時の呼び方。
芦名一心は尊敬に値するキャラクターであると感じるプレイヤーも多く、呼び捨てではなく様付けで呼ぶことはめずらしくない。
ロバート
外国から芦名に来たと思われる少年。変若(おち)を得ることで体の弱いロバートが生きながらえることを願った甲冑武者が父親と思われ、義手忍具の爆竹にはロバートたちが持ち込んだものであるとのフレーバーテキストがある。
赤目の「赤鬼」は金髪に大きな体という芦名の人間にはない特徴を持っているため、「外国の人間が変若の実験台にされた」という考察がある。それに関連した「赤鬼はロバートである」という考察もあり、それを事実かのようにコメントするリスナーもいるが、あくまで考察の1説ということには注意したい。
暴れん坊将軍
鬼刑部(おにぎょうぶ)のこと。
元ネタは1978年から2002年までの34年間放送された超人気時代劇。松平健が演じる徳川吉宗が悪を成敗する勧善懲悪の王道ストーリーで、一度聞くと忘れられない素晴らしいテーマ曲が魅力。仮面ライダーOOO(オーズ)とは、劇場版で共闘した。
暴れん坊将軍では馬に乗った徳川吉宗の姿が印象的で、鬼刑部が騎乗した状態で戦うことと、戦い方があまりに大暴れであることから、鬼刑部のことを「暴れん坊将軍」と呼ぶ。
田村
オープニングムービーで芦名一心に討ち取られた人。全盛期かそれに近いと思われる一心もそこそこダメージを受けている様子もあり、かなりの手練れ(てだれ)と思われる。
和風の舞台とは言え時代も違う別世界のことだと思ってゲームを始めたところに、一心の「敵将田村討ち取ったり!」のセリフに現代日本でもメジャーな姓が出たことで「田村?!」とリアクションする配信者が多い。
野上玄斎(のがみげんさい)
伊之助のお父さんと思われる。忠義に厚く、十数人の敵がいる真っ只中に名乗りを上げて戦いを挑む誇り高い武士。
敵が多いのを見て「どうにかして数を減らさねば」と考えている中で玄斎を見つけ、話しかけたところ「共に参れ!」と敵陣に突っ込む玄斎に慌ててついて行った結果、多くの狼が死んだ。玄斎が生きたまま敵を全滅させた時と、戦闘自体に参加させないまま全滅させた時でそれぞれ専用セリフがある。
2度目の平田屋敷ではすでに息絶えた玄斎の死体があり、その手には「握り灰」がある。九郎を守れず、悔やみきれなかったのだろう。
意味深なおばあさん
フロムゲー名物の、いろいろなことを知っていそうなおばあさん。「そうさね…」など、「〜さね」という口調。『デモンズソウル』のプロローグ語りから始まっていて、英語からの翻訳だったソウルシリーズと違い、『SEKIRO』ではとうとうデフォルトの日本語で登場した。
芦名の天狗と初対面した時や、怨嗟の鬼を倒した時にも大手門近くの建物にいる。近くには芦名の天狗が仕留めた内府の忍びの死体があったり、建物が燃やされそうになった形跡があるにも関わらず、おばあさんは無傷。さらに怨嗟の鬼の正体や、狼のこれからについて知っている口ぶりであるため何者なのかという疑問がある。
ヒロイン
男性キャラクターを含む、いずれかを指す。呼ばれやすいキャラクターは以下の通り。
九郎
「狼が守る対象」であり「特別な血を持ち狙われている」、そして「戦闘能力はないが考えがしっかりしていて芯が強い」という、少年ながら正統派ヒロイン。
フラグを立てると変若の御子からもらったお米で、狼のためにおはぎを作ってくれる。おはぎは体力と体幹を継続回復させる超強力なアイテム、ただし数量限定。
変若の御子(おちのみこ)
不死の試しである変若(おち)実験の被害者であり、唯一の生き残り。狼にお米をくれる。
狼にくれるお米は体力を継続回復してくれる上に、薬系アイテムが使えなくても制限を受けない大事なアイテム。1つ受け取ると次のお米はもらえないが、使用して所持数が減ると再びくれるようになる。しかしこのお米は特別なものらしく、変若の御子の身を削るのか複数回もらうと彼女が苦しみ始める。
その場合は柿を食べさせることで回復し、この時にかぎり最後にもらったお米+回復時点でくれるお米の2つを所持できる。また、柿には普通の柿と太郎柿があり、太郎柿を食べるとリアクションが変わる。
芦名弦一郎
芦名を守るために竜胤の御子である九郎を狙う強敵。ヒロインを連れ去るという本来なら悪役のポジションであるにも関わらず、彼のことを嫌いになるプレイヤーが少なく、芦名のためひたむきに頑張る姿に可愛さを見出しヒロインだと主張するプレイヤーもいる。
エマ
狼を腑抜けから立ち直らせる文を送った、ゲーム中で最初に登場する女性キャラクター。ゲーム中でメインとなる回復アイテムの傷薬瓢箪の使用回数を増やしてくれる重要なポジション。竜咳(りゅうがい)の治療や、竜胤断ちについての調査、さらには剣術にも優れる有能中の有能。そして美しい。
猿酒を振舞うと、なんともいえないリアクションと共に子供の頃の話が聞ける。
仏師
芦名弦一郎に殺された狼を拾い、荒れ寺に連れてきてくれた人。鬼の顔の仏を掘り続けている。
狼が何度も死ぬと振りまかれる病である「竜咳(りゅうがい)」に、最初にかかる被害者でもある。他の疾患者がまともに話したり行動したりできなくなる中で、「しゃべるのがめんどうじゃ」とは言うものの普段とほとんど変わらない唯一のキャラクター。
無愛想な態度ではあるものの、行動は狼に無償で技術や情報をくれたり、義手忍具についてのあれこれをしてくれるなど親切以外の何者でもない。その態度からもツンデレヒロインと扱われることがある。
死なず半兵衛(しなずはんべい)
斬られても死なない体になってしまった男性。公式で死なず半兵衛が主人公のコミカライズもされている。
狼が忍びだと気がつき、「忍びの技なら自分を殺せるかもしれない」と狼に攻撃をしかけてきたが、忍殺してもやはり死ななかった。
熟達の忍びとは思えぬほど弱くなっていた初期狼に、体幹の崩し方や「危」攻撃への対処法の練習台となってくれる。話しかける順番にもよるが、後にエマや仏師からも指摘される「狼の眉間のシワ」について初めて言及するキャラクターでもあり、自分が狼の特訓相手になることで「眉間のシワをとってやりたいのよ」と語るめちゃくちゃいい人でもある。
未強化の狼でもすぐに忍殺できるため「弱い」というプレイヤーも多い。しかしコミカライズを読むとかなりの実力者であり、狼相手の時は加減してくれているのか狼たちが強すぎるのかは不明。
敵
芦名ワクワク動物園
犬や猿系の動物敵のこと。SEKIROを制作したフロムソフトウェアの動物敵は、かなり強いか厄介であることが多い。
芦名ワクワク動物ランド、芦名わくわくアニマルランドなど、コメントする人によってバリエーションがある。
ババコンガ
獅子猿のこと。元ネタはCAPCOMのモンスターハンターシリーズに登場するモンスターで、放屁や排泄物投擲で攻撃するという共通点がある。
フロムの犬
フロムゲーの敵として登場する犬は、素早く動きそこそこの攻撃力を持ち、2体以上で出現するため厄介なことが多い。多くのゲームでは複数人数に囲まれることは死に直結するため、単体よりも群れとして難敵である。
『SEKIRO』では義手忍具の手裏剣一撃で倒せるため、フロムの犬の中では最弱。
蟲(むし)
竜胤とは違う、虫が憑いたことでの偽りの不死の形。あるいは憑いている虫そのもののこと。巨大な百足(ムカデ)のような見た目をしていることもあり、虫が苦手な配信者が悲鳴を上げることもある。
赤目
攻撃に怯みにくく、攻撃力が高く、火を恐れるという特徴を持った赤い目の敵。特に金髪の大柄な男性の「赤鬼」のことを指すことが多い。
内府の軍が攻めてきた時には芦名の武士も赤目となって戦おうとしている者もいた。赤目は捨て牢で人体実験をした成果であるらしく、キャラクターを捨て牢に誘導すると自我を失った赤目になる。武士と研究者は赤目になっても人の言葉を話してはいたが、狼に誘導されたキャラクターは自我を失っている様子。また、研究者も狂っている描写があるものの、実験前から完全に狂っていたのか、赤目を自分に適用したことがトドメになったのかは不明。
セリフ系
御意
序盤から中盤まで、狼が九郎に対して頻繁に言う答え。狼が九郎に忠実であることをよく表しているセリフでもある。「御意、か。お主は変わらぬな」「いや、懐かしいと思うてな」と九郎が語っていることから、3年前に二人が離れることになる以前からいつも言っていたとわかる。
配信者がゲーム内セリフを復唱・マネする場合もあるが、その最初の言葉が「御意」である率は高い。
…こんな所にも
狼が供養衆を見つけた時のセリフで、配信者によっては狼のマネをするポイント。
大手門は開かぬもん!
芦名の大手門は鬼刑部(おにぎょうぶ)が守っている。「鬼の刑部が守る大手門は突破されない」と芦名兵からも言われていて、実際に大手門には多数の死体が転がっている。
鬼刑部に負けると「大手門は開かぬ門…」というセリフが発せられるが、リスナーによって「大手門は開かないもん!」というニュアンスの可愛いセリフに変換された。配信者が鬼刑部に負けると高確率でコメントされる。
マイネエエエエエエム
英語音声でプレイした時の鬼刑部(おにぎょうぶ)登場セリフの一部。日本語版と変わらぬテンションと勢いでシンプルに面白く、印象に残る。
子犬
幻のお蝶に敗北すると言われる「お主などまだまだ子犬よ」から。ゲームが上手い配信者の中には1〜2戦でクリアしてしまう人もいるが、人によっては数十回このセリフを聞くことになり、プレイヤーの記憶に残りやすいものの1つ。
配信者が同じボスに複数回負けると、これをコメントするリスナーもいる。もちろん幻のお蝶戦で特に多い。
野良犬
梟(ふくろう)に負けると「所詮(しょせん)は、野良犬だったか」と言われる。
幻のお蝶戦より苦戦する配信者も多く、かなりの回数を聞くことになりやすい。しかしセリフのインパクトは「子犬」が勝るのか、「子犬」よりはリスナーのコメントに使われにくい。
迷えば敗れる
芦名一心のセリフ。狼に不死斬りについて話した時と、狼が一心と戦い負けた時に言う。
『SEKIRO』では一瞬の迷いで負けることが実際にあるため、プレイしたことのある人ほど痛感している事実でもある。
卑怯とは言うまいな
チュートリアルの負けイベントで芦名弦一郎に勝つと、狼が忍びの不意打ちを受けて負けた時とほぼ同じ展開になる。
違うのは狼が不意打ちを受けて腕を斬られたあとの「卑怯とは言うまいな」という、チュートリアル芦名弦一郎戦勝利時専用セリフ。手段を選ばずに芦名を守ろうとする芦名弦一郎を象徴するセリフでもある。
芦名弦一郎と再戦する時、狼が爆竹や握り灰など卑怯とも言える手段を使って戦う時にはお返しとばかりにこの言葉が送られる。
お米は大事
変若の御子が狼にお米をくれる時に言うセリフ。
日本では「お米一粒に七人の神様がいる」という言葉があったほど、ご飯、特に主食であるお米は尊く大事なものだった。このセリフはプレイヤーやリスナーの心に響き、お米を授かる時には必ずと言ってもいいほどコメントされる。
おっこめじゃぁ〜
変若の御子を崇めるおばあさんのセリフ。変若の御子のお米を上げると、変若の御子が竜胤の御子の揺り籠となるために必要な蛇の干し柿・生柿を手に入れるためのヒントをくれる。聞くと印象に残る特徴的なセリフであるため、おばあさんに話しかけた時には高確率でコメントされる。
あっちじゃぁ〜
変若の御子を崇めるおばあさんのセリフその2。
干し柿・生柿がある方向を教えてくれる時のセリフだが、配信者が「これどっちにいけばいいんだ?」と迷った時のアドバイスコメント時にも登場する。
斬りたくないと答える|…断る
狼の貴重な感情的セリフその1。
不死斬りを手に入れて、死なず半兵衛が狼に殺して欲しいと頼んだ時の選択肢とセリフ。普段は感情をほとんど出さない狼が、わずかに感情的にな声になっている。この選択肢をとったプレイヤー(狼)にとって、「死なず半兵衛は死んで欲しくない友人である」ということを感じさせるシーン。
…美味い
狼の貴重な感情的セリフその2。
九郎が作ってくれたおはぎを食べた時の狼の反応。アイテムのフレーバーテキストでは、狼が子供の頃に梟がおはぎをくれて、それが美味かったという思い出話がある。
狼が守ってきた忍びの掟は「1つ。親は絶対。逆らうことは許されぬ」「2つ。主人は絶対。例え奪われるとも命を賭して取り返せ」であり、おはぎが手に入るのは狼が梟の命令よりも九郎を守ることを選択した後。
おはぎは狼にとって、最も大切な人から贈られたものである。
言えぬ
狼が「忍びなのか」と相手から尋ねられた時のセリフ。
配信ではネタバレ禁止としながらも「これってこういうことなんだろうか」と軽い疑問や考察を口にする配信者がいる。しかしそれは質問ではなく、感じていることや考えを口にしているだけ。答えるとネタバレになってしまう内容に関しては「言えぬ」とコメントすることで「ネタバレになるから言わないけど、プレイしてたらわかるよ」という意思を伝えることができる。
意図していないとはいえネタバレを引き出しかねない言葉に対し、ネタバレを避けたコメントへ「言えぬか、ありがとう」と配信者がお礼を言う光景も多い。
其処元(そこもと)
ざっくり言うと「あなた」というニュアンスの二人称。目下に使われることも多いので「お前」という表現の方が近いかもしれない。
死なず半兵が狼を呼ぶ時の二人称だが、リスナーが半兵のことを指す言葉としても使われる。また、半兵と会話やイベントをしている最中の狼のことや配信者を指す場合もある。
アイテム系
酒とは振舞うものである
『SEKIRO』における酒系アイテムの説明。
エマ、仏師、一心に酒を振る舞うことでしか聞けない話があり、それぞれのキャラクターの過去や思い出話が聞ける。アイテム説明通り、ゲーム中で狼自身が酒を飲むことはない。
このおはぎも、きっと美味い。
「おはぎ」のアイテム説明。
狼にとって、幼い頃に義父からもらった「おはぎ」が思い出の味であることがわかる。もしかすると狼はこの思い出から、義父なりのそっけない愛を感じていたのかもしれない。忍びの鉄の掟を破り、義父の言いつけではなく主人を選んだ狼に対し、今度は主人である竜胤の御子から賜るのだ。エモい。
辛い(からい)
酒系アイテムの1つ「猿酒」は辛いらしい。酒を振る舞った時に相手がリアクションをして初めてわかるため、配信者が「(猿酒って)辛いんだ」と反応することが多い。
エマに振る舞うと、狼にとっての「おはぎ」に近い昔話が聞ける。
狼とて笑みがこぼれる重さ
「はちきれそうな銭袋」のアイテム説明。
『SEKIRO』においても銭(お金)は買い物や強化に必要なので、プレイヤーとしてはお金は欲しい。しかし狼は普通の人のような俗っぽい欲を感じさせないため、これが意外で面白いと感じるプレイヤーが多いのだ。
実際のゲーム中、狼が笑みをこぼすのは修羅ルートのエンディングのみである。
プレイ内容系
ラストエリクサー症候群
貴重な回復アイテムが、もったいなくて使えないこと。特にラスボス戦やクリアして以降も決して使わないこと。
「ラストエリクサー」とはスクウェア・エニックスの人気RPG『ファイナルファンタジー』の回復アイテムで、パーティーメンバー全員のHPとMPを全回復する超強力なアイテム。しかし消耗品であり、ナンバリングによってはゲーム中で入手できる数が限られているため、”本当に必要な時に無いと困る”、”コレクターとして、ゲーム中全てのアイテムを収集して所持しておきたい”という心理によってラストエリクサー症候群に陥る。
『SEKIRO』では、多くの場合2つのアイテムが該当する。
体力とステータス異常を完全回復する「神喰み(かみはみ)」と、体力と体幹が継続的に回復し続ける「おはぎ」だ。特に「おはぎ」は一周で最大2つしか入手できない、ラストエリクサー以上に貴重なアイテムだ。
ドヤエスト
「ドヤ顔でエスト瓶を飲む」の略。
”エスト瓶”はダークソウルシリーズの回復アイテムで、休息によって使用回数が上限まで回復する。この特徴は傷薬瓢箪と共通しているため、ダークソウルをプレイ済みの配信者やユーザーからは”傷薬瓢箪”のことを”エスト”と呼ぶことがある。
ドヤエストとは、敵の目の前で無防備に回復アイテムを使用すること。この場合、敵の隙(すき)を見つけて使用していない状況を指すことが多く、高確率で敵の攻撃を受ける。
エスト狩り
敵がプレイヤーの回復行動に合わせて攻撃を仕掛け、回復アイテム使用を中断させたり、回復できたが回復量と同等以上のダメージを受けたりすること。
『SEKIRO』では類稀な強者の一部にエスト狩りが設定されていて、芦名弦一郎や弓や飛びかかり突き、芦名一心は無駄の少ないシンプルな斬りでエスト狩りを行う。
芦名弦一郎の弓は回復し終わった後に回避しても間に合うため、慣れたプレイヤーには比較的安全である。芦名一心のエスト狩りは届く距離だと確実に斬ってくることも多く、距離が遠い場合は距離を詰めずにどっしりと構えている。大忍び梟はあまり回復の邪魔をしないが、その代わり回復アイテム使用を禁じる異常付与を頻繁に狙ってくる。
こんな所にも、キャラクターの個性が表れているのだ。
爆竹ハメ
義手忍具の爆竹とアイテムの握り灰を使う連続攻撃。爆竹を使い怯んでいる相手に2〜4回攻撃して握り灰を当てまた攻撃して爆竹を使うという流れを繰り返して一気に大ダメージを稼ぐことが出来、時には忍殺まで持ち込める。形代か握り灰が尽きるまでの回数制限はあるものの、安全に稼げるダメージはあまりにも大きい。破戒僧に使われがち。
厄憑き苦難
『SEKIRO』では難易度を変化させる要素として、厄憑きと苦難がある。それら2つを同時に有効にしたもので、敵の攻撃力と体力が上がる、弾かないと普通の攻撃をガードしても狼がダメージを受けるという恐ろしい難易度になる。
にじさんじ所属のバーチャルYouTuber「社築(やしろきずく)」は、厄憑き苦難で「類稀な強者との連戦・修羅」をクリアした。
10割
狼の体力が最大の状態から、一撃もしくは一度の連続攻撃で死亡させられること。『SEKIRO』には一部の行動時に攻撃を受けるとダメージが上がるのか、普段なら体力8割分ダメージの強い攻撃を受けて即死することがある気がする。
連続攻撃の場合はダメージを受けたか体幹を崩されたことが要因。体幹のケースではさらに2パターンあり、体幹が崩れた状態で1〜2発の攻撃を受けて死亡する場合と、体幹が崩れた時専用の攻撃を受けて一撃死するパターン。難易度を上げた状態で義父の「狼体幹崩れ時専用攻撃、踏みつけて胸を上から貫き、片手で拝むような姿勢でゆっくりと戻るモーション」や幻お蝶の「下段攻撃」が10割になりやすい。
すでに2割以上、狼の体力が減っていた場合は言われることが少ない。
修羅
「修羅」という言葉が指す対象は大きく3つある。狼の闇落ちエンディングルート、姿変えスキン名、エマの敗北セリフ。
このルートに入るには九郎を捨て、エマと芦名一心を斬らなければならないこともあり、SEKIROエンディング最大のバッドエンドという印象が強い。転じて、キャラクターを「斬りたい」「殺していいのか?」と配信者が発言した際に、リスナーが配信者を「修羅」と呼ぶ場合も。
忍べ
隠密アクションができる『SEKIRO』で、まったく隠れずに正面から敵に挑んだり、隠れるのが不得意で敵に見つかりまくる配信者に対して言われる。
また、ゲーム中で名乗らなくても「忍びですか」と正体を見破られまくる狼に対してのツッコミ。
ハジケリスト
元ネタはギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』のにぎやかすぎる、ハジけた人を指す造語。
『SEKIRO』の場合は重要な戦闘システム「弾き」をしまくる人を指す。
チャキ狼(ちゃきろう)
狼がガードをする時に「チャキッ」と音がすることから、タイミングのつかめない攻撃を弾こうとしてガードを連打し、狼が「チャキチャキ」と音を鳴らすこと。最初はみんなチャキ狼である、恥じることではない。
見切り
相手の「突き」を前方ステップで踏みつけられるようになる忍び技。
ガード不能な「危」を無力化できるばかりか、相手に大きな体幹ダメージを与えられる強力なスキル。必須スキルと考えるプレイヤーが多く、初プレイの配信者に対してもすすめるコメントがよくみられる。普段はアドバイスコメントを控えるリスナーにも「見切り」だけはおすすめするリスナーがいるほど。
もちろん取得しなくてもクリアは可能だが、縛りプレイと言ってもいいほど難易度に影響があることは否定できない。
初見クリア
ボスを初挑戦でクリアすること。基本的には他の人の配信などでもそのボスを見ずに、文字通り初めて見たボスを初回でクリアすることを指す。
『SEKIRO』では体幹システムがあり、強者を倒すには体幹を崩しての忍殺が必須。そして狼自身にも体幹があり、崩されるとわずかな時間ではあるが、防御も回避も出来なくなる。このわずかな時間だけでも致命傷となるため、「動きがわからない相手はガードして様子を見る」というソウルシリーズのセオリーが通用せず、何度も死んで相手の動きを覚えることが基本となる。そうして攻撃するスキを学び、攻防一体の弾きを狙うわけだが上手い配信者は学びもそこそこに即座にクリアしてしまう場合がある。
アップデートによって「類稀な強者との再戦」が実装されたことで、配信外ではストーリーは進めずにクリア済みのボスと何度も戦っている配信者もいるため、『SEKIRO』の強者との経験を積むことができることで再戦実装前と比べると難易度は下がっている。
初戦の方が上手い
強敵と初めて戦う時にありがちな現象で、1度目の戦闘ではかなり追い詰めたにもかかわらず、2度目以降の挑戦で初戦より遥かに苦戦すること。
ゴリ狼|ゴリ押し
回避や防御よりも攻撃をたたみかけ、強引に押し切って勝つこと。ゴリ押しは「ゴリゴリ押し切る」、ゴリ狼は「ゴリ押しする狼」の略。あと少しで忍殺できる時にする人が多く、しかし押しきれなかった時は手痛い反撃を受け、時には死亡されるハイリスクハイリターンな方法。
『SEKIRO』では相手体力が減るほど体幹が回復しにくくなるため、相手体力が少ない場合は堅実に、体力が多い場合はゴリ押しが有効な場合もある。
考察系
狼のせい
主人公が倒した敵の多くは芦名の精鋭であり、芦名が滅びた原因でもあると思われることから。
九郎は芦名弦一郎が不死になっても芦名の命運は変わらないと語っていて、その他のキャラクターも芦名一心がいなくなれば終わりだと語っていて、遅かれ早かれ芦名は滅びたと思われる。また、芦名の中では強い部類の武将タイプの兵ですら内府の雑兵や忍びレベルであり、戦力差は歴然。
しかし大手門を守る鬼刑部や猛者である芦名弦一郎を狼が討ち取ったことがそれを早めてしまったことも疑いようがなく、「だいたい狼のせい」とのコメントがされる。
事実として類稀な強者に内府の者は含まれず、無視してもいい中ボスが1人いた程度。
とはいえ、多くのエンディングルートでのラスボスの存在を考えると、狼がいなければ存続できた可能性はある。
野上伊之助は強い説
野上伊之助(のがみいのすけ)は守り鈴をくれるお婆さんの孫で、平田屋敷で狼に貴重な種鳴らしを授けてくれる人。ゲーム中では3年前から現在まで瀕死の姿で登場する。
幻お蝶を1度忍殺した2段回目で初めて使用してくる幻術についてアドバイスをくれることから、「回生を持たないのにお蝶の1ゲージを削った強者」という説と「賊や内府の忍びがいる平田から、瀕死の状態で母親と共に逃げた」という状況から、野上伊之助は強者であるとする説。
賊たちがわざわざ見逃す理由も考えにくいため有力な説とも言えるが、お蝶が最初からまともに戦わず「高みの見物」と洒落込んだ可能性もあるため、あくまでの考察の1つであり公式見解ではない。
ロバートは赤鬼
甲冑武者は体が弱いロバートのため、変若を求めて外国からやってきた。
敵である「赤鬼」はブロンドヘアで体が大きいという特徴があり、これが「日本人から見た外国人」の印象と一致しているのではないか。というのが根拠の一つ。そして「赤鬼」は「赤目」である。捨て牢の施術師「道順」のイベントから、赤目は人体実験によって作られた存在であるということが考察できるため、研究途中の赤目実験で成功した数少ない例がロバートであるという考えに至る。甲冑武者は仙鋒寺への侵入者を千人撃退すればロバートを変若によって助けると騙され、ロバートは赤目の実験に使用されたのだ。
甲冑武者は全身が金属鎧で覆われており、母親もわからないため、そもそもロバートがブロンドヘアであるのかもわからない。有力な考察のため、公式設定かのように断言するコメントが多い。
なお日本の伝承における「赤鬼」は、昔の日本人が見た「肌が白い人種が酒を飲み暴れた姿」であるとする説がある。日本人よりも大柄でアルコール酔いで肌が赤くなり、腕力が強かった。これもあくまで「そういう説がある」という程度の話である。
配信者リアクション・発言・リスナーコメント系
映画じゃん
オープニングムービーの美しさに対するリアクション。紅や黄色のもみじの美しさや、芦名兵たちの戦闘シーンの第一印象である。他のゲームで言われることも多いが、『SEKIRO』はこのリアクションがされやすいゲームと言える。
それめっちゃ痛い!
オープニングムービーで芦名一心が敵将田村の足の甲に刀を突き立てたシーンのリアクション。VTuberによって「それ一番痛いヤツ!」「痛い!」など表現には幅がある。
現代人には、矢を受けたり刀で斬られるよりも痛みを想像しやすいためであろう。
まるがん|まるぐすり|まるやく
丸薬(がんやく)のこと。
読み間違える配信者が多いことがあり、正しく読める人にも「まるやくだよ」と冗談でコメントするリスナーもいる。
ダークソウル始まった
甲冑武者と遭遇した配信者から出る率直な感想。
『SEKIRO』と『ダークソウル』は「死んで覚える」という前提以外は全く別のゲームである。しかし突然現れた甲冑武者のフルプレートフルフェイスアーマー姿や振りが遅く思い攻撃は『ダークソウル』を容易に連想させるものだった。
斬ることに特化した日本の刀と、金属のかたまりであるアーマーとの相性は最悪であり、狼の攻撃で甲冑武者にダメージを与えることはできない。しかし、忍びの攻撃は敵の体幹を削るためにある。
すごい、落ちない
フロムゲーの『デモンズソウル』『ダークソウル』シリーズでは、普通に歩いているだけでも足を滑らせて落下しするのが常であり、「一番多い死因は落下」とまで言われていた。『SEKIRO』では自分でジャンプするか、敵の攻撃で落ちるか、ある程度低い場所でしか落ちることがない。また、自分で奈落の底に落ちても大きなダメージを受けるだけで死亡確定ではない。体力が残り少ない場合と、敵に落とされた場合は死亡する。
漢字がむずかしい
配信者の感想コメント、そしてフロムゲーではよくあること。「胤」の字など、単純に見慣れないむずかしい漢字が使われているだけでなく、「竜胤の御子」などゲーム内固有の名詞が登場するので、ゲーム内のキャラクターのセリフや開発者のインタビューで単語が出るまで正確な読み方が不明であることが多い。
代表的な例ではソウルシリーズの「火防女」。「ひもりめ」「ひぼうおんな」など様々な読み方がプレイヤー間で使われたが、そのうちの「かぼうめ」「かぼうおんな」という読み候補から「かぼたん」と呼び、ヒロインとして親しむプレイヤーもいた。
デモンズソウルやダークソウルでは音声が英語であったため、デフォルト設定が日本語ボイスの『SEKIRO』は優しい部類。
一本!
2回以上の忍殺が必要な強者との対戦時、1度目の忍殺を決めたこと。
剣道の一本のように「一本!」とだけ口にする場合や、「まずは一本!」と続いての戦闘への気合を入れるように口にする場合がある。
ありがとうございました!
戦って楽しかった相手を撃破した時や、2度と戦いたくない相手を撃破した時に配信者から発せられることの多い言葉。
特に弦一郎や一心など、敵ながら見事と言わざるを得ない相手や、SEKIROの多くを学ばせてくれた師匠的な強敵と戦った時に出やすい。
首を切ったらさすがに安心する
幻お蝶と戦い、「勝ったと思っても終わらなかった」という経験があるプレイヤーが獅子猿の忍殺をした時に思わず口にする言葉。
「首が落ちたらさすがにもう無いでしょ」など言い回しは配信者によってさまざまであるが、「こんな強敵が忍殺1度で終わるだろうか」という疑念と「これだけ強かったんだから続きはないだろう」という予測の間を見事に突いた演出で、完全初見の配信者のリアクションの見所の1つでもある。
「もう第一形態終わった?」や「まだ終わりじゃない」といったコメントは、直接的なネタバレや悪意でなくとも配信者とリスナーの楽しみを奪うことになるので注意したい。
え?なに?!あ、弱い
初めて死なずの半兵衛に話しかけ、斬りかかられて驚いきながらも反撃して忍殺した配信者に多いリアクション。
カメラさん!?|クソカメラぁぁぁ!
狭い場所や壁の近くでは、画面に狼がうつらないほど近くからの視点になり、もちろん敵が何をしているかもわからなくなることがある。その時に飛び出す悲痛な叫び。クソカメラに惑うと、人は死ぬ。
人気アクションゲーム「モンスターハンター」でもカメラさんは多くのハンターを仕留めたが、この仕様には理由があるという説があります。
壁際でもきちんと表示するためには、壁の外にカメラが移動し壁を透明にする必要がある。しかしその特許は株式会社コナミデジタルエンタテインメントが取得していたため、同システムを用いるにはコナミに特許料を支払わなければいけない。だからクソカメラが存在している、というもの。
しかし特許は2016年に失効しているはずであるが、クソカメラは存在し続けているため他の理由があるのかもしれない。もしかすると開発期間はまだ特許期間中だったからで、これから発表されるゲームでは改善されていく可能性もある。(参考:ねとらぼ コナミの「3Dゲームの壁際カメラ」に関する特許が失効 ゲームファンからはカメラワーク改善に期待する声も 2016年05月16日 19時57分 公開)
いずれにせよ『SEKIRO』ではクソカメラが猛威を振るうことがあるため、カメラ位置にも気を配ってこそ熟達の忍びであると言える。
忍法クソカメラ
孤影衆戦で発生する、狼が壁に近すぎて自分や敵の姿を見失う現象のこと。忍殺が2回必要な「名前あり孤影衆」は狭い場所で戦うことが多く、忍法クソカメラを使う忍び達である。
この現象は「長手の百足 ジラフ」も使用してくる。しかしジラフが(おそらく)忍びではないことと、忍法クソカメラ位置から逃れやすいこと、見えなくても攻撃タイミングがわかりやすいのでなんとかなるため、ジラフ戦では使われにくい単語。
暴発した
攻撃と防御のボタンを同時に押すと、セットした「流派技」を使うことができる。うまく使えば強力だが、意図しないタイミングで出してしまえば敵の攻撃を受けてしまう。実はそれなりに多い死因のため、使う予定がないなら外しておいた方が良い。「とりあえずセットしておく」のは非推奨。
近くない?|近すぎ
狼が九郎に近くから話しかけた時に多くのプレイヤーが抱く感想。
他のキャラクターと会話する時に狼は対象と常識的な距離を取りそれ以上は近寄らないが、九郎と話す時だけは”恋人”や”赤ちゃんと親”くらいしかありえないほど顔を近づけられる。そしてそれは意識しなくても起こりやすい。
直接話せば良くない?
九郎が狼に「エマ殿に聞いてきてくれるか」と促すシーンの感想。このイベントが発生する時、たいてい九郎とエマは20mも離れていないことから。
九郎がエマと会話する場面は幻影で見ることができるため、2人の仲が悪いだとか九郎が人見知りなどといったことはないだろう。九郎も調べ物に忙しかったり疲れていたりするんだ、多分。
さすが忍者汚い
大忍び 梟と戦っている時のプレイヤーの感想。
最初から回復アイテムが使用できなくなる禁薬を付与してくるが、1忍殺後は謝罪に見せかけた奇襲や煙幕によるターゲットロック外し、フィールドに長時間残る毒を撒き散らすようになる。
シンプルな感想の場合もあるが、古のインターネットに詳しい配信者の場合はブロントさん風に「汚いな、さすが忍者汚い」と発言することもある。ブロントさんとはファイナルファンタジーのオンラインゲームで有名なプレイヤーのことで、特徴的な言い回しと、ナイトが素晴らしいが忍者は卑怯という価値観の持ち主であったらしい。
最初から!?
「第二形態」があるタイプの類稀な強者戦で出やすい感想。
忍殺して最後のストックも削り、勝った!と思いきや、相手の姿や挙動が変わり戦闘続行。動揺と初見の動きに為すすべなく負けることが多い。そして再戦は第二形態からではなく、最初からである。しかし挑戦し続けるプレイヤーであれば、いつの間にか第一形態を突破するのが当たり前になり、最終的には第二形態も突破する。この「プレイヤー成長の実感」フロムゲーや『SEKIRO』に熱狂的なファンが多い理由の1つでもある。
これがフロム|フロムならそうだと思ってた
すでにダークソウルなどのフロムゲーを突破済みの配信者の場合、「第二形態」に負けてからの再戦で「第一形態」からやり直しになることにあまり驚かないことがある。その時に出やすいリアクション。
ちゃんと読んで
リスナーが配信者にゲーム内の文章を読んでほしい時のコメント。大きく分けて2パターンある。
- チュートリアル文章
- アイテム説明
チュートリアル文章
『SEKIRO』のチュートリアル文章は、基本的に読み返せる項目がない。そして配信者によってはチュートリアルが表示されても読まずに閉じてしまうことがある。しかし、重要なシステムである「弾き」や「”危”の意味」は読み飛ばすと序盤から大苦戦することになりかねない。
また、「ガードで体感回復が早くなる」「R1長押しで突き」は見逃されることが多く、特にガードで体感回復は強敵戦でしばしばコメントされる。
アイテム説明
単純にアクションゲームとして楽しむことができるのだが、フロムゲー好きは深読みや考察が好きな人が多い。配信者にも同じ楽しみを知ってもらいたかったり、理解した時のリアクションを見たいため「アイテム説明を読んで」とコメントされる。
あまりしつこいと「これだからフロム信者は」と言われてしまうかもしれない。
めいすけあり^^
「めいすけ」は死亡によるスキル経験値と銭のロストを、確率で無くしてくれる「冥助」のこと。正しい読みはおそらく「めいじょ」。「あり^^」とは1990年代のインターネットで使用されていた「ありがとう」の省略と「笑顔の顔文字」という組み合わせ。
SEKIROから逃げるな
『SEKIRO』配信をお休みしたり、配信をやめたプレイヤーに対するコメント。
元ネタはおそらく、スマホRPG『グランブルーファンタジー』の「古戦場から逃げるな」。
『SEKIRO』は難易度が高いため心が折れたり元気が出るまでお休みする配信者もいますが、その時に「配信してほしい」という気持ちやネタとしてコメントされる。しかし本当にまた配信してほしいのであれば、この挑発的な物言いは逆効果である。
配信者「どういうこと!?」|リスナー「誰にもわからん」
京の宮に移動する時の「謎の巨大しめ縄マン」を見て「どういうこと!?」と驚く配信者と、『SEKIRO』をすでに知っているリスナーからの返答。「謎の巨大しめ縄マン」は見た目のインパクトに反してゲーム中でほぼ言及されないため、大部分を想像による考察するしかない。しかしあまりにも情報が無いため考察好きですら考えるのをやめることがあり、おそらく制作陣の中にしか正解を知る者はいない。
その他
芦名(あしな)
『SEKIRO』の舞台である地。過去に奪われた地であったが、芦名一心らが国盗り戦(くにとりいくさ)で勝利し、取り返した。
ゲーム中で狼が倒すことになる、国盗り戦の芦名集も参戦している。鬼刑部以外はスルー可能。
チュートリアル
本来は基本的な操作方法やシステムをプレイヤーが習得するための、ゲーム中序盤のシステム解説やイベントなどのこと。
フロムゲーに置いては常にプレイヤーが学び続けるという印象が強く、さらにクリア後の2周目以降は難易度が上がっていくために「SEKIROはここまでがチュートリアル」というコメントが多い。
本来のSEKIROのチュートリアルである芦名弦一郎との初戦よりも、2戦目の芦名弦一郎クリアや1周目のクリア、最高難易度到達で初めてチュートリアル終了と言う人までさまざま。
フロムゲーお約束のコメントではあるが、悪ノリと捕らえられて元々のフロムファン以外からフロムファンへの印象が悪くなる可能性がある。特に配信者が初のフロムゲープレイの時は使用に気を付けたい。
アップデート
『SEKIRO』でよく使われるのは、以下の要素が追加された無料大型アップデートのこと。
- 「姿変え」狼の見た目を変えられる
- 「類稀な強者との再戦」とどめ忍殺が必要なボスといつでも再戦できる機能。勝っても負けても、アイテムや形代の数は挑戦前に戻り、報酬などもない。
- 「類稀な強者との連戦」複数の決められたボスと連続で戦える機能。すでにそのストーリーを見ていることが条件で、3ルート用意されている。すでに遊び尽くしたプレイヤーにも楽しめるボスが追加されている。連戦と言っても、鬼仏で休息してアイテムや形代を倉庫から補充できる。「修羅ルート」クリアで「姿変え」の「修羅」を取得可能。
茶屋エンド
九郎が狼におはぎを振る舞った時に「いつか茶屋でも開くかのう」と話していたことから。
九郎が茶屋を開いて、狼が真面目すぎる店員で、エマや変若の御子がおはぎを食べに来る。「そんな幸せなエンディングがほしかった」というファンの願いである。