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VTuber(ぶいちゅーばー)
VTuberとは、バーチャルYouTuberの略称である。動画配信プラットフォームYouTubeにて、アバターを用いた配信を行う者の総称。「バーチャルYouTuber」は長く、入力が大変なため「VTuber」が利用されやすい。
YouTube、YouTuberから来ているため、VTは大文字である。
定義
基本的には「動画配信プラットフォームYouTubeにて、イラスト・Live2D・CGアバターを用いた配信を行う者の総称」である。
人による定義のブレ
しかし定義はあいまいなところがあり、人によって判断が割れる。
具体的には、下記の例をVTuberと認める人と認めない人がいる。
- YouTubeで配信しない(TwitchやIRIAMなど)
- 9割以上が顔出し配信
- 収益化していない
- 動かない立ち絵である
5人目のバーチャルYouTuber四天王と呼ばれたバーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん こと ねこます氏は現在も女性3Dアバターを使用して配信切り抜きをYouTubeに公開しているが、「Youtubeチャンネルもないし、今後Vtuber名義でYoutubeに動画あげないし、Vtuber辞めたから、お願いだから、メディア掲載や出演依頼するのを辞めてほしいです。」と述べており、強い意志でVTuber扱いを拒否している。
上記のような判断揺れにより、「YouTubeで配信していなくても収益化していなくてもアバター使って配信してるならVTuber」と定義づける人もいれば、ねこます氏のように「アバターを使っているだけでVTuberじゃない」とブレない定義を自分の中に持つ方もいる。
発祥
VTuberの元となるバーチャルYouTuberが生まれたのは、まさに第一人者のキズナアイの自称である。
それまでは生身で活躍し新たなジャパニーズドリームを確立したHIKAKINやはじめしゃちょーがYouTuberとして名を馳せていたのだが、キズナアイが現れたことで「女性※」や「アバター※」でもYouTuberになれるという新たな衝撃を生み出した。
なお、バーチャルYouTuberという言葉を生み出し爆発的に広めたのがキズナアイであるのだが、イラストや3DCGを用いて配信していた者はそれより前から存在している。
※実際はキズナアイに性別はない ※アバターという言葉はメタ視点であり、当時のVTuberはバーチャル世界や電脳世界の住人やAIである
時代の変化
3D
VTuber四天王のキズナアイ、輝夜月、電脳少女シロ、ミライアカリ、そして5人目(他称)のねこます氏、その後に続いたホロライブのときのそら、さくらみこらも3Dであった。
これには大きな問題がある。
- 導入に金がかかる
- 撮影にある程度の機材が必要
Live2D
しかしLive2D技術の発達により、3Dと比べれば安価にアバターを用意できるようになった。
Live2Dはカメラさえ通せば表情とおおまかな動きをトラッキングできるため、3Dほど大掛かりな機材も必要ない。iPhoneひとつで配信できるようになったのである。これにより大手企業でなくともVTuberになれる時代が到来し、今や数万~数十万のVTuberが存在している。
大手事務所でも、新規デビューする者はLive2Dで、人気を獲得すれば3Dモデルが作られるというパターンが通例となった。
また、VTuber名は「(漢字)+(ひらがな)」のパターンが多くなっている。
余談
「3Dより2Dの方が見た目がいい」のはゲーム業界、VTuber業界を問わず大きなネックだったことも解消している(後にホロライブがVTuber3D化にあたり、イラストの良さをまったく損ねないクオリティを乱発。にじさんじ他、多くの事務所もイラストを完全再現した見事な3Dを実現している。これにより3Dのネックは金額と設備だけとなった)。
バ美肉
バーチャル美少女受肉おじさん。(バーチャル美少年版もある)
要は中身がおじさん(おばさん)で異性のアバターを用いて活動する者である。しかし前述のねこます氏の時代にこの概念はなく、後期の概念。
代表的な例として、兎鞠まり、伊東ライフがいる他、女性キャラ作品に秀でたイラストレーターが自分をデザインする際にはバ美肉になりがちである。なお、バ美肉=異性体であることを認めており、男性ボイスのまま配信する者が多い。しかし兎鞠まりは男性であることを公言しつつ、徹底してボイスチェンジャーを使用している。
関連の深いVTuber
- バーチャルYouTuber四天王
- キズナアイ
- 輝夜月
- 電脳少女シロ
- ミライアカリ
- ねこます※
※5人目の四天王 ※本人が名乗ったことはない、むしろ否定寄り
ミライアカリは活動終了、キズナアイはスリープ、輝夜月はフェードアウト、ねこますは否定。いまなお精力的にV活動を続ける四天王は電脳少女シロのみとなった。(キズナアイは目覚める可能性がある)
- ばあちゃる
自称「初の男性VTuber」であり、少なくとも男性VTuberで初めて有名になったのは彼である。
大きな事務所の例
ホロライブ:がうる・ぐら(登録者数唯一400万人超え V世界一)やときのそらが所属。登録者数が世界トップのVTuber事務所。世界VTuberランキングトップ10のうち7人(+ホロライブ公式アカウント1)がホロライブである。
にじさんじ:大手として所属ライバー最多(100人以上)の事務所。人気Vには女性が多い中、にじさんじは男性ライバー人気も高い。
どっとらいぶ:電脳少女シロ、ヤマトイオリ、ばあちゃるなどが所属。V文化初期から活躍し続ける大御所。
あおぎり高校:センシティブやVの裏側をおしげもなく語るやべーやつらとしても話題。
ぶいすぽっ!:ゲームに本気な女性VTuber事務所。単なるゲーム配信ではなく、e-sportsに力を入れている。
ななしいんく:もともとV事務所の中で知名度の高いあにまーれやハニーストラップが統合された。
vshojo:ksonやへにゃ・ざ・じーにあすが所属。正確には事務所ではない。個人勢をサポートする役割。
のりプロ:犬山たまき、佃煮のりおが特に別箱と強いコネクションを持つ。
神椿スタジオ:歌唱力ガチ事務所。花譜、ヰ世界情緒などが所属。クリエイターとしてカンザキイオリなど。
個人勢:しぐれうい(個人勢1位かつ唯一の200万人超え)など。ある意味最大手。数万~数十万人がいると言われている。
企業勢
誰もが知る大手企業が実は参戦している。
▼SUNTORY
燦鳥ノム:Vシンガー。ホロライブやにじさんじとのコラボも行っていた。(2025年1月24日時点でほぼ休止中)
サントリー公式バーチャルYouTuber │ 燦鳥ノム特設ページ
▼スクウェア・エニックス
GEMS COMPANY:水科葵などが所属するアイドルグループ。別ジャンルで有名な企業勢としては最大手かも知れなかったが、2024年12月7日で無期限活動休止。
▼ジャニーズ事務所
あすかなプロジェクト【海堂飛鳥と苺谷星空】
あすかなプロジェクト【海堂飛鳥と苺谷星空】 – YouTube
Virtual avex
▼Sony Music
VEE:事務所名であり、バーチャルタレント育成&マネジメントプロジェクト名でもある。
他
バンダイナムコ
ロート製薬
茨城県
。
もっと幅広く言えば、ウマ娘のゴールドシップも公式チャンネルぱかチューブで3Dボディにより行動しているため、VTuberといえる。
特殊なVTuber
AI VTuber
いわゆる中の人が人間ではなくAIである。天野朱美など。
操作する人間がいるのはもちろんだが、その人物が動いているわけではないため「中の人」とは少々異なる。
天野朱美 カワイイメモリーガールズ / KMG AI VTuber:無人島に一つ持っていけるなら?
AVTuber
アダルト系VTuber。AV+VTuberから来ている。柚木凛、ルーナ・ネージュなど。
人数は2025年1月24日時点で322名以上(引退者含む?)と意外に多く、AVTuber事務所もある。VTuberではあるがプラットフォームの規約を守り、YouTubeでは(一応)全年齢配信をし、過激なものはFC2やFANBOXを利用している。
単にアダルト活動をする者を指す事が多いが、柚木凛は実際にAV動画を販売した。
余談
柚木凛は彼女より活動が早い人気VTuberに外見と名前が似ている。これは現実のAV業界にもある戦略と思われる。なお、柚木凛は卒業済。
企画
企画として、たわむれにVTuberとなるパターンが存在する。
▼八都宿ねね
その正体は国民的お笑い芸人明石家さんまである。ボイスチェンジャーを使い女性の声・名前・姿をしていたためバ美肉に該当する。番組の企画で一時的に活動し、壱百満天原サロメ(にじさんじ)、宝鐘マリン(ホロライブ)らと番組で共演した。その後はすべての動画は非公開となっている。
ちなみに宝鐘マリンは正体を知らず「ハロワ行け!」と言い放った。
▼HIKAKIN
企画で一時的にVTuberになった。タイトルは「ヒカキン、今後はVTuberとして活動して行きます。」だが、その後は特にVTuber活動はしていない。
▼バーチャルグランドマザー小林幸子
YouTuberBBA(ユーチューババア)としても活動しているが、本職は超大御所演歌歌手の小林幸子である。キズナアイとコラボをしたり、VTuberアニメ「バーチャルさんはみている」にもレギュラー出演した。
関連:【キズナアイ×小林幸子】千本桜 歌ってみた【バーチャルコラボ】