ポチクロは少年ジャンプ+で連載した、全4巻の王道ラブコメファンタジー漫画です。
強い主人公男子が戦闘能力の無い女の子を守る、というのは正に昔ながらの少年漫画!という感じがしますが、この漫画はちょっと変わっています。
ちょっと変わったファンタジーラブコメ漫画「ポチクロ」とは
主人公はヒロインを(食材として)食べようとした
魔界で釣りをしていた魔族の主人公は、めずらしい食材、というか、人間の女性を釣り上げます。
魔族にとって人間は超超超レア食材。
さっそく得意の炎の魔法でヒロインを焼こうとする主人公。
しかし、ヒロインは無傷。人間に魔法は効かないことが発覚します。
ヒロインは自分を食べられそうになったことに気が付いたが、自分への調理にダメ出し
魔法を使わず調理すればいい、揚げときゃなんでもウマくなる、とフライにして食べることに。
魔卵つけて魔パン粉かけて…ここでヒロインが目を覚まします。
煮えたぎった油とパン粉を見て、自分を揚げて食べようとしていたことに気が付いたヒロイン。
人間と魔族は言葉が違い、お互いに何を言っているかはさっぱりわかりません。
ヒロインは体を張って、自分にたっぷりと魔卵をつけ、魔パン粉もたっぷりと。
驚きつつもお腹が鳴った主人公。
ヒロインは(この姿のまま)冷蔵庫から食材を取り出し、てきぱきと料理します。
ヒロインの料理で主人公の胃袋をガッチリキャッチ
魔族の世界では煮たり焼いたりするだけの料理。
ヒロインの作った蒸し饅頭やオムライス、スープなど見事な料理の数々は、主人公(と親友)の胃袋をガッチリとキャッチします。
主人公(魔族)とヒロイン(人)は言葉が通じない
人間と魔族は言葉が違い、お互いに何を言っているかわからないので、やりとりはもどかしくもシュールです。
それでも身振り手振りでコミュニケーションをとり、お互いを理解しようとする二人。
ヒロインを物理的に食べようとしたりもしましたが、お互いにいい子っぽい感じがほのぼのします。
主人公「クロ」は、名前もわからないヒロインを「ポチ」と呼ぶことに
ハートを撃ち抜かれ、すっかりヒロインに惚れた主人公(無自覚)は、言葉がわからないので名前も知らない彼女に「ポチ」と名付けます。
完全に情がうつったものの、ヒロインは家族や友人のいる元の世界に帰りたい様子。
人間が元の世界に帰る方法はわからず、外の世界には飢えた魔物がたくさんいる世界。クロはポチに「故郷のことは忘れろ」と、ポチが持っていた写真を破ってしまいます。
ポチはクロをたたくと、そのまま外へ。クロはショックで呆然…。
一方、外で涙を流すポチの前には人間のニオイに引き寄せられた100m以上はあるであろう大蛇が現れます。
なんと、そのまま食べられてしまうポチ!
そこへ、ポチに謝りに来たクロは大蛇にポチを吐き出すように言います。しかし大蛇は聞く耳を持たず、クロへ一方的に攻撃を仕掛け続けました。
クロは大蛇がポチを吐き出す意思がないことを確認すると、大蛇に反撃を繰り出します!
大蛇の腹に大穴を開けたクロの魔法。しかし「人間には魔法が効かない」ので、体内にいたポチは無傷のまま救出できました。
さっきは大切な写真をやぶるという、酷いことをしたにも関わらず「助けてくれてありがとう」と(たぶん)言っているポチに、クロは謝りながらテープで修繕した写真を返します。ポチは笑顔を見せると、すぐに気絶してしまいました。
クロは「ポチと話したり触ったりすると心臓が暴れる」と話すと、呆れた親友はその正体を伝えます。
──こうして、「ポチ」「クロ」二人の物語が始まります。
魔族が人間を食うと、強大な力を手に入れられる
魔族にとって人間が超レア食材なのは、美味しいというだけでなく食べると恐ろしいまでの大きな力を手に入れられるから。
その力は「魔界を制する」とまで言われ、今の魔王も150年前に現れた人間を食って王になったとのこと。
「百戦錬磨の喧嘩無双」や「炎帝」と呼ばれるクロですが、ポチの存在が知られたなら敵は魔王、そして魔界中の全ての魔族。
そして──。
ポチの存在は、魔王の息子に知られることとなります。
ポチクロについて まとめ
ポチクロは全4巻で、読んだ後も「面白かった!」と素直に思える満足度の高い作品です。
真っ直ぐにそう思えるのは王道がゆえですね。
ポチとクロが話せる日は来るのか?
ポチは人間界に帰れる?
でも、ポチが帰ったら二人はどうなっちゃうんだ?
気になる方はぜひとも二人の冒険を見届けてください。
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公式サイト(3話まで無料):[1話]ポチクロ
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