一人でもウミガメのスープが遊べるサイト
ウミガメのスープというゲームがある
これは水平思考ゲームと呼ばれ、一見すると不可思議な状況の謎を解いていくという内容
通常の多人数「ウミガメのスープ」
出題者と回答者に分かれ、出題者が不可思議な状況を話す
出題者は基本的に一人で、回答者は何人いてもいい
回答者は出題者へ自由に質問ができる
出題者は正直に答えるが、Yes,Noでしか答えられない(YesNoで答えられない場合は「答えられない」と言えたり、補足を加えたりするパターンもある)
回答者は出題者から引き出した情報から、不可思議な状況の納得できる物語を暴き出すのだ
例題と流れ
下記は私が即興で考えた内容であり、既存問題と似ていたり破綻があるかもしれないが、雰囲気の参考にしてほしい
問い
ある老人が男性から数十カ所を刺されたが、命に別状はなかった。
さらに老人は男性にお礼を述べてお金を渡して男性と別れた。
いったい男性は何者なのだろうか。
質問と回答の流れ
- 老人の仕事はなんですか? YesNoで回答できない
- 「お金を払う」という行為は重要ですか? Yes
- 老人の性別は関係がありますか? No
- 犯罪行為が関係ありますか? No
- 男性の性別は関係がありますか No
- 老人が感謝したのは刺されたからですか? Yes
- 刺したのはナイフですか? No
- 刺したのは針ですか? Yes
- 男性の職業は、針を刺したりお灸をしてお金をもらうもの? Yes
回答:男性の職業は鍼灸師(しんきゅうし)だった。老人は鍼灸を受けられる整骨院に行き、針治療を受けて診療費を払ったのだ。
鍼灸師という聴きなれない職業名を質問者は知らなかったが、言いたいことはわかるので正解とする。この辺りのさじ加減は出題者によるだろう。
なんで「ウミガメのスープ」?
最も有名な出題から。
「ある男がレストランでウミガメのスープを飲んだ後に店員に、これは本当にウミガメのスープかと尋ねた。男は帰宅すると、自ら命を絶ってしまった。どうして男は死んでしまったのか」というもの。
これは非常に良くできた出題だが、答えに行き着くまで時間がかかるために説明に用いられることが少ない。
意味がわかると怖い話でもたびたび登場するこれを簡単に説明しよう
ウミガメのスープのストーリー
男は漁師だったが、仲間の船員とともに海で遭難して食料もない極限状態にあった
すでに一人の船員は死んでしまっている
仲間は船員の肉を食べて生きながらえようとしたが、男は絶対に食べないと拒む
男の仲間は彼を生かすため、仲間の肉でつくったものを「ウミガメのスープだ」と嘘をつき男に飲ませた
その結果として男は生き延び救助される
その後、男はレストランで遭難時に食べた「ウミガメのスープ」を注文する
しかし全く違う味に驚き、店員に「これは本当にウミガメのスープか?と尋ねる
店員は間違いなくそれはウミガメで作られたスープだと答える
人間の、仲間の肉を食べたという事実に気がついた男は、帰宅すると自ら命を絶ってしまった
質問例
- 男の職業は重要? Yes
- 男が死んだのはウミガメのスープを飲んだから? Yes
- ウミガメのスープには毒が入っていた? No
- 飲んだのは本物のウミガメのスープ? YesNoで答えられない
- レストランで出されたのは本物のウミガメのスープ? Yes
- 遭難時に食べたのは本物のウミガメのスープ? No
実際は、男の性別は重要か、レストランであることに意味はあったかなど、今回の出題とは関係のない質問にこだわってしまうことがあるなど、スムーズに答えにたどり着くのは難しい
一人で「ウミガメのスープ」が楽しめるサイト
少なくとも出題者と回答者の2人でなければできないウミガメのスープを一人で遊べるサイトが『DEBONO』だ
基本無料で遊ぶことができて、課金することで広告を消すこともできる
ここでは出題者があらかじめ登録した問題と、質問およびそれの回答があり、回答者は質問を選択して情報を集めて最後に当てはまる文字を入力して正しければクリアとなる
アカウントを取得すれば誰でも出題できるため、問題の品質にはかなりばらつきがあるものの、一定以上のクオリティがないものは出題しないでほしいというガイドラインがあり、ユーザー間でフィードバックも盛んなために問題として成り立たないようなものはあまり無い
また多くのユーザーが高評価した問題を優先的に表示する機能もあるため、気持ちよく挑戦できる問題も多数登録されている
質問内容も出題者が用意したものだけになるため現実ほど自由はないが、本来なら一人で遊べないゲームが気楽に遊べると言う点でかなり貴重なサイトと言えるだろう
現実でウミガメのスープを遊べる友人がいるなら、このサイトで楽しいと思えた問題を友人に出してみるのも面白いと思う
ただし問題には著作権があるため、Webや出版物に転載してはいけない。あくまでオフラインで家族や友人と少し遊ぶだけといった、個人利用の範囲に止める必要があることを忘れずに