2021年8月、にじさんじから世怜音女学院(せれいねじょがくいん)生徒としてデビューしたの演劇同好会メンバーは揃って活動1周年を迎えました。
それぞれ1周年を記念して特別な発表をしていますが、北小路ヒスイはあまりに独創的なオリジナル曲の公開でした。
北小路ヒスイ「スピってる」オリジナル曲
全体的に怪しく妖しい雰囲気で、うさんくさい団体の洗脳ソングっぽさもある狂気を感じます。
タイトルの謎の言葉「スピってる」は歌詞の中に何度も登場。
中には意味不明なものもあれば、既存の単語である場合もあります。
そもそも「スピ」とは
北小路ヒスイのニックネームに「ひすぴ」というものがある。この末尾2時の「すぴ」から構想を膨らませたのではないかなと。
既知の単語として登場する「スピ」や近い音
「スピリチュアル」
意味は、霊的なこと、神秘的なこと、精神的なこと、魂に深く関わること。
「水晶玉」
占い師キャラがよく使う球体の水晶。
「すい」の言い方が他の部分での「スピ」に近い。
「ヒステリア」
極端な興奮を指す言葉。喜怒哀楽の他、熱狂や病気のヒステリーに用いられる場合もある。
歌詞の中にはたびたび「スピスピスピ」と繰り返されるため、「ピス」と「ヒス」で近さを感じる。「ピス」が「ひすぴ」から来ているのだとすれば、「ヒス」も同じく「ひすぴ」からかもしれない。
語感で使われていると思われる「スピ」
あなたのことがスピスピ:好き好き?
謎の「スピ」
「スピスピスピ」や「スピってる」「スピってる?」「スピらせて」は全体的に何を指しているか何回。
具体的な単語として「スピ」が使われているのは「スピリチュアル」なので、スピリチュアルに関することを示している可能性は高いと思う。
実際に、スピリチュアルに熱心な方が「スピリチュアルにいいことをしてる」ことを「スピってる」と言っていたり、強力なスピリチュアル効果を指して「どスピ」と言っているのを見かけました。
先述の通り「スピ」は北小路ヒスイのニックネーム「ひすぴ」に含まれるため、「ひすぴのファンである」「ひすぴを見ている」「ひすぴを推している」といったニュアンスもあるんじゃないでしょうか。
歌の中で顔を出す、ふだんのひすぴ
歌は全体的にトークとは違う歌声であったり、狂気的な笑い声であったりする。
しかし間奏の「だけどマジで大丈夫そ?」は配信でトークしている時のひすぴの雰囲気があります。
他の部分は歌やセリフであるのにここは話しかけるトーンに近いため、コントラストが強い。
【歌詞の意味考察】歌詞は怪しい洗脳的なものなのか
私は結論はNOでした。
むしろ「近頃スピってる」というのが、北小路ヒスイ自身がちょっとスピリチュアルに傾倒しかけている状態で、それを良くないなとも感じている。
「第三の目開いても私はきっと何も見えない」という歌詞がそれを特に感じさせる部分です。
「第三の目」はチャクラうんぬんの道をかなり高めていって初めて習得できるもので、彼女はそこまでスピリチュアルを極めたとしても何も得られない。
ここで良いなーと思ったのは、あくまで「私は」であってスピリチュアル自体は否定せず、でも自分は「神頼みより自分頼み」とはっきり言う。
作詞は北小路ヒスイではない(後述)のですが、すごく北小路ヒスイらしさを感じる内容です。
作詞作曲はアーバンギャルドの松永天馬氏
アーバンギャルドはバンド名で、松永天馬氏はそのヴォーカルでリーダー。コンセプトも彼が構築しているそうです。
声優上坂すみれ曲の作詞や、曲も合わせて担当したものもあります。
作詞作曲ともに松永天馬氏が担当した上坂すみれ曲は「すみれコード」。すみれコードという言葉は宝塚歌劇団の理念である「清く正しく美しく」を基準とした(暗黙の)ルールで、上坂すみれの名前にもかけたタイトルになっていますね。
「アーバンギャルド」という言葉は「前衛的」を意味し、「前衛的」とは時代に先駆けていることを指し、そのことから奇抜なものなど「常人には理解し難い」作風を示すこともあります。
「スピってる」…まさにアーバンギャルドな曲ですね。
配信(販売)開始済み
すでにAmazonで買えるようになっていたので、広告を貼っておきます。(広告ブロックつけてると表示されません)