『フルメタル・ガイVII』
キャラクター(すでにネタバレ含む)
ストーリー全体がだいたいわかります。ちゃんと流れで知りたい場合は顔だけ確認して「ストーリー」へどうぞ。
イングヴェイ
元『伊達と酔狂の騎空団』団長。全空域を旅した経験がある。多くの恋人はいるが、抱くのは1つの島に1人だけと決めている。娘を探すため主人公の騎空団に所属した。
ルカーヴ
反政府組織のリーダーでエリカと共に最古参。エリカにとって兄のような存在。国と亡き父を想い、星晶獣『ソシアリス』を覚醒させ、自ら『ソシアリス』始祖の力を手に入れた。
ルカーヴの父
薬が間に合わず妻が死んだことを政府の怠慢と感じていたところ、大統領は子供が産まれて幸せの絶頂に。恨みの感情から魔が差して大統領の子供を死なせたことで、村の大人たちが全員殺される「リーエの悪夢」を引き起こした。
エリカ
助けてほしくて、母と恋仲になったイングヴェイに実の娘とウソをついた。しかしイングヴェイは子供を作れない体質。イングヴェイはウソと知った上で彼女を娘と決め、エリカも彼を心からパパと認めた。
アンダーソン
政府軍の大将で、元『伊達と酔狂の騎空団』団員。イングヴェイと同じ盾を持ち、政府が腐敗しても尽くす愛国者。妻と子が外国の砲撃で死んだのは反政府組織の存在が影響したと考えている。自分とイングヴェイの盾が、対『ソシアリス』兵器だと気づく。
ハインリッヒ
大統領の助言役だが、死の商人という裏の顔を持つ。ルカーヴと協力し商品として『ソシアリス』を求めている。大統領を言葉巧みに『ソシアリス』覚醒へ導き、始祖となったルカーヴの遺体を奪い去った。
大統領
子供を殺した犯人探しで「リーエの悪夢」の大量虐殺を引き起こした。処刑覚悟で自首しようとしたが周囲に妨害され、彼もそれに流される。妻が殺されると脅され、星晶獣『ソシアリス』を覚醒させてしまう。自分の無能と罪を認め、ハインリッヒの飛空艇に特攻し命を落とす。
大統領の妻
子供を失ったショックから幼児退行し、ぬいぐるみと話している。星晶獣『ソシアリス』を覚醒させる鍵は彼女の持つぬいぐるみに隠されていた。特攻し命を落とす直前に退行から回復し、大統領と最期を共にする。
星晶獣『ソシアリス』
体内で幼体を生み出し空の民へ寄生して無尽蔵に繁殖する。個々は星晶獣として弱い部類だが繁殖力が強く、甚大な被害をもたらす。敵味方の区別なく、近くの相手を無差別に襲う。
ストーリー
イングヴェイが10年前受け取った、娘の手紙と同じ筆跡で依頼がきた。
娘のエリカと、彼女の兄のような存在であるルカーヴたちは腐敗した政府を追い詰めたが、星の民の遺跡へ逃げ込まれていた。遺跡には星晶獣『ソシアリス』が眠っている。人に寄生し、増殖し続ける禁忌の兵器だ。
遺跡を過去に攻略したのがイングヴェイ。組織として頼ったものの、娘のエリカは「10年前に助けてくれなかったイングヴェイといまさら会うなんて。彼が居てくれたら母は死ななかった。」と複雑な心境を抱えていた。
財務官ハインリッヒから「幼児退行している夫人も拷問を受けて殺される」と脅された大統領は『ソシアリス』を覚醒させる。
敵対していた政府軍と反政府軍だったが、オイゲンの提案により敵味方なく襲ってくる『ソシアリス』に対するため共闘。
国に忠誠を誓うアンダーソンは、かつてイングヴェイの騎空団に所属していた。立場の違いから戦うが、彼らも『ソシアリス』は大統領とエリカをそれぞれ害するとして共闘する。
しかし死の商人の顔を持つ財務官のハインリッヒと、反政府のリーダーであるルカーヴは『ソシアリス』を覚醒させる目的で協力関係だった。ルカーヴはイングヴェイとの戦いの最中、『ソシアリス』に襲われて致命傷を負う。
ルカーヴは自らが『ソシアリス』の始祖を取り込むことで意識を保つ強力な『ソシアリス』となり、イングヴェイに致命傷を負わせた。さらに主人公、アンダーソン、エリカたちのいる戦場へ向かい、主人公たちを追い詰める。
瀕死のイングヴェイはエリカと語らう。エリカの母はイングヴェイと出会う前から自分を身ごもっており、イングヴェイの娘ではないことを告白する。自分が娘だと騙されたら助けに来てくれると思ってついた10年前の嘘だった。
しかしイングヴェイは過去の病が原因で子供を作る能力がなく、エリカと血がつながっていないことを知っていた。それでもなお、ボロボロの手紙からかろうじて読み取れた『パパ』の文字を見て、エリカを自分の娘だと決めたのだ。
政府軍の大将アンダーソンとイングヴェイの持つ盾は、対『ソシアリス』の兵器だった。『ソシアリス』相手の際には使用者の傷さえ癒やす。
エリカの涙がイングヴェイの体にこぼれると、盾が瀕死のイングヴェイを癒やした。
イングヴェイは主人公が『ソシアリス』の始祖となったルカーヴに殺されるギリギリで駆けつける。イングヴェイの武器である盾は鎧だけでなく『剣』のフォームを手に入れていた。
激戦の末、ルカーヴを追い詰めると始祖が暴走。それを鎮めるとルカーヴは命を落とした。その時、銃弾の雨が襲いかかり、イングヴェイはみんなをかばい大きなダメージを負う。死の商人ハインリッヒは不死身の兵器である『ソシアリス』の始祖となったルカーヴの遺体を奪い逃走。
島外へ逃げるハインリッヒの飛空艇を、満身創痍のイングヴェイが命懸けの『フルメタル・キャノン』が狙う。周囲は止めたが、娘のエリカだけはイングヴェイを応援。
娘の言葉を受けたイングヴェイは決死の『フルメタル・キャノン』を放つが直撃せず、飛空艇の速度を落とすにとどまってしまう。しかしそこへ自爆覚悟の大統領がのった高速艇が突っ込んでいく。
大統領は自分の無能を認め、最後に幼児退行から回復した妻と話し、ハインリッヒとルカーヴの死体とともに玉砕した。
しかし対『ソシアリス』用兵器であるイングヴェイとアンダーソンの盾は、その爆発の中に『ソシアリス』の気配を感じ取る。
ルカーヴはまだ生きているとイングヴェイは考えた。
これだけの事態を起こしたにもかかわらずルカーヴを支持する国民は少なくない。彼らが暴徒とならないためにも、この国にルカーヴは必要だと大将アンダーソンも考えていた。
イングヴェイは娘のエリカが兄のように慕っていたルカーヴは俺の息子であり、今度こそ家族を救いたいと言う。
この国で生きる道はまだルカーヴに残されている。それに、イングヴェイは二人で酒を飲む約束をまだ果たしていないと、息子探しを新たな旅の目的として主人公たちと旅を続けるのだった。
声優小ネタ
イングヴェイとオイゲンの声優は同じ山路和弘さん。
オイゲン役の藤原啓治さんが亡くなり、すでにイングヴェイ役を演じていた山路さんが引き継ぎました。
↓画像右下に声優名
山路さんはウィッチャーのゲラルト、ワンパンマンのシルバーファング役も勤めてます。
自分自身が強く、それでいて他の人を強いと認められる格好良さが共通点かも。
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