VTuberに言われやすいローカルルール – らく百科

らく百科

親記事:VTuber

関連(内容重複あり):配信でよく指摘されるマナー違反メモ【VTuber】 | らくハレ

スポンサー

VTuberに言われやすいローカルルール

VTuberに言われやすいローカルルールとは、VTuber自身や運営が制定する自枠配信内のルールや、リスナーの認識や個人の考え方から発生した暗黙の了解や個人のルールの総称である。

配信側ルールの例

配信でコメントをする際には、YouTubeの規約と法律と配信者のスタンスに従うことが求められる。

ネタバレ禁止

ネタバレを嫌う人が多い理由

ゲーム、アニメ、映画などにおいて「初見体験」は人生に一度きりのものであり、これを損なうネタバレは多くの人にとって許容しがたい問題である。VTuberのゲーム配信では初見プレイが多いため、ネタバレの影響は特に深刻である。


ネタバレが引き起こす主な問題

  1. 楽しみの喪失
     先が分かることでプレイの楽しさが著しく減少する。この影響は配信者にもリスナーにも及ぶ。
  2. リアクションの変化
     自然なリアクションが失われることが多い。たいていの場合、面白みに欠ける反応となる。
  3. コメント欄での争い
     ネタバレを巡る意見の対立が発生しやすく、配信の空気を悪化させる。

ネタバレをする側の心理

ネタバレを行う者の多くは、悪意を持っているわけではない。以下のような動機が考えられる:

  • 配信者を思いやる善意のアドバイス
  • お約束のフレーズとしての使用
  • 知識を披露したい欲求
  • 他配信を視聴しただけのエアプによる無自覚な発言

これらの行為が意図せずネタバレとなり、配信者やリスナーの体験を損なう結果を招くことがある。


実例に見るネタバレの影響

ネットミーム化したフレーズ(例:「誓って~」「迷えば~」など)は、配信者が該当のシーンで「ああ、これか」と納得するだけのリアクションを引き起こすことが多い。このようなネタバレは配信者の没入感を奪う典型例である。


ネタバレを防ぐための提案

配信環境を守るため、以下の点を意識するべきである:

ネタバレを歓迎する配信者は少数派である
 そのため、原則としてネタバレを避けることが重要である。

配信内の出来事にのみコメントする
 助言やアドバイスは、配信者から求められた場合のみに限るべきである。

こちらも参照:配信でよく指摘されるマナー違反メモ

アドバイス禁止

アドバイス厨とも呼ばれる。

ネタバレと同様に、これもまた楽しみを奪う行為である。

某VTuberのコメントを借用すれば、「理不尽な難易度や初見殺しも含めて、ゲームって楽しいじゃないですか」。

この言葉が示すように、プレイヤーが困難に直面することもゲーム体験の一部である。しかし、先回りして解答や攻略法を提示する行為は、ネタバレと結果的に変わらない。善意であるならばなおさら、そのような行為は避けるべきである。

多くの配信者が求めるのは次のような姿勢である。「苦戦しても見守ってほしい。アドバイスが必要な場合はこちらから求めるので、その時は教えてほしい」

指示禁止

指示厨と呼ばれる。

アドバイスよりひどい例。

配信者がみずから「リモコン」を自称し指示にしたがうスタイルのこともあるが、ほぼ嫌悪される。配信者のリアクションには無視、注意、不満、「自分で買ってプレイしな」といったものが多い。

これに関して、某大人気男性ライバーの同僚が「彼はいつも裏で謝っている」と語り、ファンに対して注意を促した例がある。

ただし、この問題には複雑な側面もある。同僚のトラブルに関する鳩が届いた際、「今回はありがとう」と感謝を示す場面や、そもそも鳩行為を気にしない配信者も存在する。

しかしながら、大半の配信者は鳩行為をNGとしており、本人が明確に許可しない限り行うべきではない。

プロデューサー面禁止

配信者の活動に口出しをするタイプの指示厨。彼らは、配信内容や活動スタイルについて、あたかもプロデュースしているかのように指示を出してくる。しかし、その内容は客観的なものではなく、個人的な好みに基づいたものが多く見られる。例えば、女性配信者に対して「男性とのコラボは避けるべき」といった、配信者の活動範囲を狭めるような意見も少なくない。

このような行為は、配信者本人だけでなく、視聴者全体の多様性を損なう可能性がある。配信者は、様々な試行錯誤を通じて、自分自身のスタイルを確立していくものである。外部からの過度な干渉は、そのプロセスを妨げ、結果として配信の質の低下につながる恐れがある。

また、指示厨の中には、視聴者の代表を自称する人もいるが、必ずしもすべての視聴者が同じ意見を持っているわけではない。むしろ、多様な意見が存在するのが普通である。個人の意見を押しつけ、他の意見を容認しないような態度は、コミュニティ全体の活性化を阻害する要因となる。

配信者を応援する気持ちは大切であるが、過度な干渉は控え、多様な意見を尊重する姿勢が求められる。

鳩禁止

鳩とは伝書鳩に由来し、他の配信者へ「Aさんがこんなことを言っていた」「Aさんが苦戦している」などと伝えに行く行為を指す。

配信者はコラボでない限り、各々が独立して配信を行っている。そのため、相手の配信で自分の名前を出される行為は、相手の仕事や活動を妨害することと同義であり、「迷惑をかけてしまった」と認識される場合が多い。

セクハラ禁止

女性配信者に対して定番になりつつありネタにできる人も多いが、基本的にはハラスメント(嫌がらせ)であることを忘れずにありたい。また、配信者が同性から配信上でされるのと、異性(と思われる)他人のコメントでは嫌悪感が異なる。

センシティブ禁止

本来の意味でのセンシティブ。これはある意味セクハラよりひどいもので、政治、宗教、ニュースなどについて配信者から発言を引き出そうとするものである。

高確率で炎上する話題であり、某大手Vの概要欄に貼る定型文として運営が用意したものに「配信者へセンシティブな話題を振り、発言を引き出そうとするケースが見られます。このようなコメントはお止めください」とされている。

事実、国際的な話題を出したVTuberが卒業へ追い込まれたケースがあり、他にもただ「このゲームを配信したい」と言っただけのVが、ゲーム原作の作者への過激なバッシングに巻き込まれ卒業を余儀なくされている。

そのような悲劇を生み出しかねないコメントは避けるべきである。

切り抜き関連

しばしば本人の意向を無視した切り抜きが見られる。ショッキングあるいはセンシティブな内容、過激なサムネイル、また本編アーカイブ化前の投稿など、配信者の意図に反する行為は、配信者にとって不利益をもたらす場合がある。

こうした行為は、ファンとしての応援の本質から外れることになる。配信者が求めるルールを尊重することが、配信者への最良の支援となる。全てのファンが共に楽しむ環境を守るため、協力をお願いしたい。

全編・長時間の切り抜き禁止

気にしない配信者も多いが、配信のほぼ全内容を切り抜かれると、視聴者が配信本編を視聴する必要性がなくなってしまう。これが続くと、配信者にとっては広告収入をはじめとする利益が大きく損なわれる恐れがある。そのため、最終的にほぼ全編を切り抜く場合でも、小分けにして投稿するようにお願いする配信者も少なくない。

歌部分の切り抜き禁止

歌枠やライブ配信に関しては、切り抜きが広まると視聴者が配信本編を見にくくなる可能性があり、配信者の利益が減少する恐れがある。また、歌や音楽には権利的な問題が伴うため、無断で切り抜きや拡散されることは避けるべき。これらの理由から、歌部分の切り抜きは控えるようにお願いする配信者が多い。

本編終了前の切り抜き投稿禁止

アーカイブ化前に切り抜きが投稿されると、YouTubeのAIにより「本家配信側が無断転載」と誤認されるリスクがある。これにより、該当動画の収益化が停止され、最悪の場合、アカウントの収益化の剥奪やアカウント停止もあり得る。

多くの配信者が本編終了前の切り抜き投稿を避けるように求めており、ファンであろうと稼ぎ目的であろうと、控えるべきである。配信者の利益を守るため、協力が求められる。

悪意ある切り抜きの禁止

切り抜き動画はしばしば広告収入目的やアクセス稼ぎ、またはアンチ活動に使用されることがあるが、本来はファン活動の一環であるべきである。配信者の権利に関わる内容を使用しているため、切り抜きは配信者の意向を尊重する形で行われるべきであり、そうでなければただのコンテンツ無断利用に過ぎない。

また、公式ガイドラインにおいて切り抜きに関するルールが明記されている場合もあり、過去には法的措置が取られた事例も存在する。こうした点からも、ファンとして配信者の権利を守ることは重要であり、意図的な悪用は控えるべきである。

実例

※配信者によってスタンスが異なるため、あくまで一例
※一部抜粋。また、内容は変わることがある

リスナーによる押し付けの例

『こうあるべき』というリスナーの期待や思い込みが、VTuberに対して押し付けられることがしばしば見られる。

複数声優の禁止

かつてキズナアイは、複数の声優が同じキャラクターとして活動する形式を試みた。この取り組みでは、声と演技が非常に似ている3人の声優が、同じ「キズナアイ」として活動し、その事実がカミングアウトされた。しかし、この発表が一部で反発を呼び、結果的に謝罪に至った。

その後、キズナアイの運営は調整を行い、メインとなる声優による従来のキズナアイに加え、別の2人の声優による新たな「キズナアイ」として、外見やキャラクター性を明確に分ける対応を取った。

そもそも「VTuber」という言葉はキズナアイによって提唱されたものであり、VTuberの在り方については、多様な解釈や形があって然るべきだと言える。リスナーが一定のルールを期待する気持ちも理解できるが、それが一方的にならないよう、柔軟な視点を持つことが求められる。

キャラ設定を守ることの強制

例えば、サイボーグVTuberが食事の話をした際に「サイボーグ設定はどうした」「結局人間じゃないか、萎える」などとコメントしたり、エゴサーチに引っかかる形で投稿する行為が見られる。また、「語尾はどうした?」といったキャラクター性に言及する例も多い。

しかし、「そうしないとダメ」といった前提で話すことは、ルールを押し付けたり、思い込みによるものである場合が多い。そのため、こうした言動には配慮が求められる。

転生の禁止・批判

転生とは、事務所所属からの卒業などをきっかけに、別事務所や個人として名前と姿を変えて活動を再開することである。その際に下記のような批判がよく見られる。

  • 「やめるんじゃなかったのか」
  • 「あの涙はなんだったんだよ」
  • 「卒業名目で稼ぎたかっただけか」
  • 「金返せ」

転生者に対しては「本当は初配信じゃないんだから緊張するわけないだろ」といったコメントや、転生先を追いかけたファンに対して「結局〇〇(旧名)じゃなくて中の人間が好きなだけじゃないか」といった指摘も見受けられる。


「やめるんじゃなかったのか」

大半の卒業者はそんなことは言っていない。

しかし、大半の卒業者はこうした感情を表明していないし、引退・卒業した人物が再度配信活動を行うことには何の問題もない。多くの配信者は、自身で配信環境を整えており、卒業後もそのスキルやノウハウを活かして新たな道を選ぶことは自然なことだ。

また、卒業の理由には「事務所との方向性が合わない」といったものがよく見受けられる。自分のやりたいことが事務所に所属しているとできない場合、個人として活動を再開する選択肢が最も理にかなっている。この場合、転生しない方がむしろ奇妙なことである。


「あの涙はなんだったんだよ」

事務所を去ることで、今までのファンの多くと別れることになるのは事実である。実際に「その事務所所属じゃないなら推さない」と考える人もいるし、「転生の禁止・批判」といった価値観を持つ人々の中には、反転アンチとして強い批判を重ねる者もいる。

また、転生後に同じ事務所の同僚と以前のように絡むことができなくなるのも現実であり、大手事務所の場合、転生後にコラボすることはほとんど見られない。その理由として、おそらくは契約によって制限されていることが多い(オフでの交流は別として)。

何より、転生することで今までの名前やキャラクターを捨てることになる。それまで積み重ねてきた軌跡や実績を切り離して、新たな道を歩まなければならない。このような大きな変化に直面する中で、感情が揺れ動くのは当然であり、学校の卒業でさえ涙を流す人がいるのだから、転生時の別れや環境変化に涙を流すことは全く不思議ではない。


「卒業名目で稼ぎたかっただけかよ」

こうした意見が出ることもあるが、事務所に所属している方が稼ぎやすいのは確かであり、卒業後に収入が減る可能性もある。それでも、個人の選択として再出発することには意味がある。


「金返せ」

「金返せ」という声も見受けられるが、卒業が必ずしも永遠の別れであるわけではない。卒業後も配信活動を再開することが多く、卒業時のスパチャについても、後悔を感じることがあればその時は無理に支援しない方が良いという考えもある。しかし、ファンとしてその時の気持ちで支援したのであれば、結果として後悔しないように気をつけることが大切である。


転生者に対し「本当は初配信じゃないんだから緊張するわけないだろ」

転生者に対して「本当は初配信じゃないんだから緊張するわけないだろ」という指摘がある。

しかし新しい環境、新しい名前、そして新しい姿で配信を行うことには、受け入れられるかどうかの不安がつきまとい、これまでの安定した給料からフリーランスとして活動することへの不安もある。また、「お前が転生であることを知っているぞ」というコメントがアンチだけでなくファンからも必ず存在するため、プレッシャーを感じる場面がある。

これでは緊張するのも当然であり、転生して再スタートを切ること自体が大きな挑戦である。

転生先を追いかけたファンに対して「結局〇〇(所属時の名前)じゃなくて中の人が好きなだけじゃん」

転生先を追いかけたファンについては、「結局〇〇(旧名)じゃなくて中の人が好きなだけじゃん」という声もあるが、これは必ずしも悪いことではない。ファンが好きになる理由は多様であり、同じ声や価値観を持つ人物を支持するのは、まったく自然なことである。姿や所属が変わっても、配信内容が気に入っていることには変わりない。

このように、転生に対する批判の多くは、他者の選択を無意識に制限してしまっている場合がある。多様な選択肢を尊重し、お互いの理解を深めることが大切である。

まとめ

主な配信側ルールの例

  1. ネタバレ禁止
    初見プレイを重視し、ネタバレがゲーム体験を損なうため、リスナーには配慮が求められる。
  2. アドバイス禁止
    ゲームの難易度や初見殺しもゲームの楽しみであり、配信者の判断に任せるべき。
  3. 鳩禁止
    他の配信者に関する情報を他の配信に持ち込む行為はNG。
  4. 全編を含みすぎる切り抜き禁止
    配信者の意図に反する切り抜きや過度な切り抜き投稿は、配信者の利益を損ねる恐れがある。
  5. 歌枠切り抜き禁止
    歌や音楽の権利問題に配慮し、切り抜きを控えるべき。
  6. 本編終了前の切り抜き投稿禁止
    アーカイブ化前に切り抜きが投稿されると、収益化に問題が生じることがある。
  7. 悪意のある切り抜き禁止
    配信者の意図に反する切り抜きや悪用行為は避けるべき。

リスナーによる押し付けの例

  • 転生の禁止・批判
    卒業後に別の事務所や個人で活動を再開することへの批判が存在するが、転生や再出発は自然な選択であり、批判するのは過剰である。
  • 複数声優の禁止
    同じキャラクターに複数の声優を起用することに対する反発もあるが、VTuberの多様な形態を尊重するべき。
  • キャラ設定を守ることの強制
    キャラクターの設定に関して、過度に強制するのは適切でなく、柔軟な視点を持つことが重要。

的確にまとめられているリゼ・ヘルエスタ皇女からの注意事項(切り抜き動画)

【広まって欲しい】コメントマナーをわかりやすく教えてくれるリゼ・ヘルエスタ

関連リンク

親記事:VTuber

関連(内容重複あり):配信でよく指摘されるマナー違反メモ【VTuber】 | らくハレ

スポンサー
シェアする
タイトルとURLをコピーしました