【創作設定】能力者亜人グループ『ブレインズ』

創作/二次創作
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ブレインズ 概要

ブレインズは『センリガン』『ジゴクミミ』『アシュラ』『イダテン』『ウイング』の捕獲作戦の際に確認された亜人グループです。

彼らを指揮する資料外の男性が確認されていますが、記録された映像から亜人や能力者ではないただの人間と思われます。なぜ彼が亜人グループの仲間のように振る舞い、指揮をとっているかは不明です。

『ブレインズ』という名称は、指揮を取った人間が『ブレイン』と名乗ったことを人間側の奴隷兵である別個体のジゴクミミが聞き取ったことから、獲物でしかなかった眼、耳、腕、脚が脳を得たことで強大な敵となり得る集団として付けられました。

『ブレイン』

(ブレインの情報は、人間たちに記録されていません)

能力者ではなく亜人でもない、常軌を逸するほど頭の回転が早い人間です。

人間から追い詰められた『センリガン』『ジゴクミミ』『アシュラ』『イダテン』へ秘密裏に接触、彼らの能力を生かした指揮で彼らを救いました。

彼らへ妹を奪った人物への報復を見返りに交渉。先に彼らを救った上で、あくまで協力を願う形で強制はしていません。

ブレインの精子を聞かずにジゴクミミは彼の心を聴きましたが、ブレインの思考の回転が早すぎて倒れかける一幕がありました。

その時にブレインが危害を加えたのかと敵意を向けるセンリガンたちを止めたのはジゴクミミ自身です。

少なくともブレインに敵意や悪意がなく、かといって無邪気や善意で人を攻撃したり騙す人間ではないことを聞き取り、助けられた事実からも彼を自分たちを生き延びさせる頭脳として迎え入れました。

何もかもを見通し聞き取るセンリガンとジゴクミミの知覚をすり抜け、目の前に現れた時の手段については「説明が難しい」として、その方法はブレインの脳にしかありません。

また「他のやつが君たちの目と耳をかいくぐることはできない」と話しています。

『センリガン』の記録

センリガンという種族の亜人。単眼タイプと人と変わらない見た目の者がいます。見えすぎるのに抵抗がありサングラスを好む個体も存在します。

種族センリガンには男性個体しか確認されていません。他種族の人間・亜人女性と交配が可能と思われます。外見上は人間で言えば中等部〜高等部程度の少年に見えることが多いようです。七分袖や長袖以上の衣類を好みます。

遮蔽物や距離、明暗に関わらず視認することができる他、人間には見ることのできない不可視光線や、ミクロ世界も視ることもできます。完全透明化能力を持った能力者の存在を見ぬいた記録もあり、いまだその能力は未知数です。

センリガンは自分や仲間に対して危害を加える存在に対し、非常に攻撃的です。恐るべき能力は対象を凝視することで破壊するものです。目に関する慣用句を好んで使い、この能力については「”穴が開くほど見た”だけだ」と答えています。

人間より遥かに優秀な思考能力を持ちますが、それでも視認したものを脳で処理する速度や身体能力が追いつかないことがあります。

目の前で砂をかけられそうになった時、砂の動きと砂の数る程度なら問題なく認識が可能です。
捕獲するには相手の身体能力を遥かに上回る手段で追い詰める戦術が有効です。目隠しをしても意味がないため、沈黙させるには眼球を破壊する必要があります。

非常に反抗的な種族であるため軍事利用は難しいものですが『仲間想い』の個体は人質が有効なケースがあります。

記録外:センリガンとブレインの接触

センリガンはブレインの指揮により助かった事実を認めながらも、警戒を続けています。

ブレインズの中で最もブレインを疑っていますが、センリガンの目もブレインに後ろめたさがないことを見抜いています。

迂闊に信用すべきではないという理屈と、無意識にジゴクミミがブレインを信用している事実が面白くないようです。

『ジゴクミミ』の記録

ジゴクミミという種族の亜人。人の耳、猫の耳、犬の耳、うさぎの耳を持っています。

種族ジゴクミミには女性個体しか確認されていません。他種族の人間・亜人男性と交配が可能と思われます。

外見上は人間で言えば中等部〜40歳未満に見えます。黒のタンクトップの上に胸を開いた白いワイシャツを着用し、丈の短いスカートを履く服装を好む傾向にあります。

それぞれの耳には得意な能力があるようです。

猫の耳

後方や小さな音に反応します。

犬の耳

対象の存在と、仲間であるか敵があるかを聞き分けます。

うさぎの耳

非常に広範囲の音を拾い、数100km以上の距離がある音を聞き取った記録が存在します。音が届かない距離であったり、音が届く音速より早くに音を聞き取るなど、肉体的なものを超越した能力を持っています。

人の耳

相手の感情や心の声を聴き、相手の思い浮かべた思考や無意識まで読み取ることが可能です。

人が無意識に思い浮かべることは非常に多いようで、無意識下の情報についてジゴクミミに話させようと拷問した記録によると、10分間の人間の思考を言葉にすると数年以上がかかると答えたそうです。

人の心を聴けるにも関わらず悪意に弱く、臆病です。自分に近づこうとする者から即座に逃げようとするため、捕獲は困難です。しかし利用価値が高く、多くの国家に捕獲されたため残り個体はわずかです。

記録外:ジゴクミミとブレインの接触

ジゴクミミは犬の耳と人の耳でブレインを聴きましたが、常人ならざるブレインの思考速度に追いつかず意識を失いかけました。

しかしブレインから感じられたのは悪意や敵意ではなく、利用しようという気持ちも聴こえません。ただ力を貸して欲しいという藁にもすがる想いと、妹の安否への心配や、愛情のような感情は確かに聴き取ることができました。

なんとか意識を保ったジゴクミミはセンリガン達にそれを伝え、ブレインが仲間になる決め手を作りました。

ブレインを信用し、好感を持っているようです。

『アシュラ』の記録

見た目は3対の腕を持つ以外人間と変わらず、男女ともにレザーやボンテージ系のファッションを好みます。

力の非常に強い腕、非常に器用な腕、用途不明な普通の人間と変わらない腕の他、目には見えない巨大な腕と非常に小さな腕があるようです。

武器の扱いに長けており、刀剣から銃器を問わずに扱える他、ペン1本で鎧を貫いた記録と、素手で刀剣を”引きちぎった”記録、戦車を持ち上げてバズーカのように扱った記録があります。戦車を持ち上げた際、持っていたのは力の非常に強い腕によるものでしたが、戦車内の操作が必要なものは見えない腕によって行われたと考えられ、ハッチが閉まっていたことから見えない腕は任意で物質をすり抜けることも、触れることもできるものと思われます。

兵士としての戦闘能力は非常に高いものの、索敵能力が高いわけではなく、不意打ちや狙撃、毒ガスなど追い詰める方法はいくらでもあるでしょう。

しかしジゴクミミやセンリガンがアシュラの仲間になっている場合は非常に攻略が困難です。

記録外:アシュラとブレインの接触

ブレインと接触したアシュラは明瞭快活な性格でした。

最初は自分たちに危害を加える人間が来たかと警戒しましたが、ジゴクミミがブレインを信用して良いと発言したことをきっかけに、あっさりとブレインを心から信用しました。

いわゆる「脳筋」な明るい戦士気質で、文字通りブレインの右腕として素直に指揮を受けてくれるアシュラの戦力は、アシュラ個人で戦闘していた時の数倍以上です。

『イダテン』の記録

非常に素早い種族です。その特異な能力を発揮するまで一般の人間と見分けがつきません。判別するにはその速度でなければ回避不能な致命的攻撃手段を仕掛ける必要があります。

イダテンの速度は現在までに測定できていませんが、少なくとも音速は超えていることが確認されています。それにも関わらず、イダテンの周りには移動によって発する熱はなく、発火や衝撃波も無いようです。

直角やねずみ返しになっている場所も走るように登ることが可能で、ねずみ返しを含む崖を駆け降りることも可能です。

観測不能な速度であるため、一時はテレポーテーション能力説もあがりましたが現在は否定されています。イダテンは自分の体より狭い隙間や物質を通り抜けることはできません。

移動に関しての体力は無尽蔵に見えますが、腕力その他の身体能力や体力は人間と大差ないようです。そのため、人や大きな物を抱えて移動するにはかなり負担がかかるとされています。

イダテンの意思によって運ばれるものはやはり熱や空気の動きの影響を受けませんが、意識をしていなかったり敵対心がある場合は対象にその速度の負担を与えることが可能で、これを攻撃手段として用いたケースが確認されています。

また、この能力のために盗聴器など無意識下につけられたものはイダテンの移動速度に耐えられず破壊されます。

記録外:イダテンとブレインの接触

イダテンはブレインの存在に気がついた時、真っ先に逃げ出そうとしましたが仲間を置いていくことをためらいました。

もし逃げ出したとしても、人間たちに自分が対策していないとは思えずおろおろしながら様子を見ていたらジゴクミミたちが話をまとめてくれていました。

ブレインを信用して良いか悪いかわからないまま、皆が一緒にいるなら自分も、という消極的な理由で共にいます。

ブレインはイダテンへ次のように話しました。

「君の能力は僕と仲間達を守るのに役立つが、君を危険に晒してしまったら意味がない。何か必要な作戦があったとしてもその必要性と危険性はできるだけ正確に伝えるし、断ってくれても良い。きっと君が納得できるような、できるかぎり安全で確実な別の手を考える。それが考えることしかできない僕のできる限りの仕事だ。」

イダテンはこの会話の後に少しずつブレインを信用し始めていました。

後にイダテンのミスで危機が起きた時、ブレインが身を挺してイダテンを庇い、ブレインは命を落としかけます。

ブレインが意識を取り戻した時も、イダテンはどうしたら良いかわからずオロオロしていました。

そんなイダテンにブレインはむしろ、自分の指揮の甘さでイダテンを危険に晒してしまったことと罪悪感を覚えさせてしまったことを謝罪し、これからは作戦内容の理解と応用力を深め、意見を交わすためにもっと相談させてほしいと願い出ました。

自分の責任としながらも、イダテンを低く見ているわけではなく対等以上の仲間として扱われたことでイダテンはブレインを信用すると共に、イダテン自身も精神的な成長を始めました。

『ウイング』の記録

翼の生えた人間のような見た目をした亜人種族です。その翼は人一人が飛べるほど大きなものや筋力を持つものでなく、得意な力を用いていると思われます。ウイングは対象の重さを無視して抱えたまま飛翔することが可能です。

戦闘能力や思考能力、精神力は訓練を受けていない一般人と同程度であるため洗脳は容易ですが、訓練を施しても精神力は低い傾向にあり、戦場の運び屋を命じても戦死することが多く、現在では飛翔や運搬の魔法士を使う方が確実であるとされています。

センリガン、ジゴクミミ、アシュラ、イダテン、ウイングが1人ずつ揃ったグループを追い詰めた際には、自分の翼を切り落とした上で単身降伏を申し出ましたが、利用価値がないとの現場判断で処理されました。現在確認されている限りでは、それがウイング最後の個体でした。

記録外:ウイングとブレインの接触

ウイングはブレインと接触する前に処理されました。

ブレインは間に合わなかったことを悔いながら、そして可能性が低いとしながらもウイングがまだ生きている可能性を視野に入れています。

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