卒業（VTuber）- らく百科

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概要
卒業したVTuber
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概要

VTuberの卒業とは、主な場合、所属事務所と比較的円満に契約解除することである。

通常は複数人数が所属している事務所などで事務所が残ったままVTuberが抜ける時に使われるものであり、単独ブランドであるミライアカリなどは「活動を引退」という言葉が用いられている。

事務所によって定義は異なる

ここでは主に大手事務所ホロライブを基準にしており、にじさんじも同様だと認識している。ホロライブにおいては円満ではない契約解除は「活動終了」として扱われ、「卒業」とは区別される。

他事務所でも円満ではない場合は「契約解除」「解雇」「登録抹消」などと言われることがある。

しかし事務所によっては不祥事による契約解除においてもすべて「卒業」とくくる場合もり、この場合は多くの場合、ファンから見るととつぜんの卒業告知とともに本人が説明する機会すらなく一切の存在が消えることもある。

卒業が決まるまで

円満な卒業の場合は「やめます」「おっけー」なんてことはあまり見られず、運営とVTuberで話し合いの場が設けられることが多い。その話し合いは数ヶ月から数年におよぶこともあり、大手ほど互いの歩み寄りで妥協点を見つけようとしているように見受けられる（少なくとも一般に告知される内容からは）。逆に無名事務所などではVTuberが「知らないうちにいきなり事務所が消えた」など、逆バックレ被害の声も聞かれる。

しかし話し合い、歩み寄っても、企業のブランディングとVTuberがやりたいこと・やりたくないことで道が違えば不満がなかったとしても卒業を選ぶこともある。実際によく聞かれる卒業理由として「他にやりたいことができた」「方向性の違い」がある。

実際には子供じみた理由や表沙汰にできない事情があるケースも考えられるが真っ当な会社や社会人がそれを公言する可能性は低く、他者がそれを言うのは邪推にすぎない（余談だが、大手VTuberは収益を上げて収入を得て税金を収めているれっきとした社会人である）。

告知から卒業まで

円満な場合は一般社会と同様に卒業（退職）まで猶予があるため、ファンへの経緯説明をしたり、感謝を伝えたり、思い出を振り返ったり、他のVTuberとコラボしまくったり、卒業ライブで華々しくラストをかざることもできる。これによりすっきりと卒業できるのだが、そのはなばなしさによりなおさら卒業を惜しむ声をあげるファンもいる。

はたから見ていると卒業が決まってから多忙を極めているようにもうつり、卒業理由が過労である場合などは心配する者もいるだろう。

ホロライブではしばしば卒業予定者の駆け込みコラボラッシュ、卒業3Dライブ、公式アニメ「ほろグラ」で別れの主役回で壮大に見送られる。

卒業後

卒業後は本人がその名前と姿を用いれなくなるため存在を確認できることは少ないが、特に事務所と円満卒業であった場合には所属VTuberも過度な遠慮をする必要がなく「卒業生とご飯行ったんだけどー」などと後日談を聴けるケースもある。

転生（名前と姿を変えて活動を再開）する者もいるが上述の通り同一人物であることを言えない（おそらく契約書に明記されている）ため、少なくとも卒業前の名前で話を聞けるのは上記のような元同僚が交友を続けている場合に限られる。

名前と姿を持ったままの卒業

小さめの事務所などでは縛りがなく、所属前・所属・卒業後も同じ名前と姿で活動できるVTuberも少なくない。

また、大きな例外として個人勢の周防パトラは大手事務所「774inc.（ななしいんく）」から周防パトラの権利を正式に買い取り、周防パトラとして個人勢になる偉業を成し遂げた。

これを成し遂げたななしいんくと周防パトラの何がすごいかと言うと、企業側にすさまじいリスクがあるという点。もしこれが気軽にできるのであれば「大手事務所に入ってファンを獲得したらファンを根こそぎ奪い取って独立する」という暴挙ができてしまう。さらに個人となってVTuberが暴走し悪事を働くなどした場合、元とはいえ所属していた事務所ブランドにも大きな傷がつく。

そう考えると気軽に前例をつくれるものではなく、人気絶頂の大手事務所VTuberが配信活動を続けるにも関わらず名前と姿を手放して転生せざるを得ない理由でもある。